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     9月30日 山口

   ミサイル基地をつくらせない山口県民大集会

   
萩市、全県への配備反対の取り組みを


       
 九月三〇日、阿武町福賀西台駐車場で予定されていた「ミサイル基地をつくらせない山口県民大集会」は、台風の接近が心配されるため急遽、阿武町のうそんセンターに会場を変更し開催され、二八〇名の結集で「イージスいらん!」のコールを響かせた。
 日本政府・防衛省は、陸上自衛隊山口駐屯地むつみ演習場へのイージス・アショア導入を強引に決定するために地形、測量、電気(電磁波)調査のための業者開札を強行した。
 間髪入れずに、九月二〇日、阿武町福賀地区の全自治会・農事組合連盟による配備撤回を求める嘆願書が、町議会議員の全員一致で採択された。そして、花田阿武町長は、三度にわたる防衛省による住民説明会の最後の宇田郷会場にて「民意に応えるのが首長の仕事」「議会との相談も踏まえて態度を表明する」との旨を述べていたが、関係する自治体首長として初めて「イージス配備反対」を表明したのである。
 この新しい情勢をうけて、集会は、阿武町民の民意を孤立させることなく、萩市むつみ地区、市内外へと闘いをこじ開けようとする県民総決起集会の様相を呈していた。
 集会は主催者あいさつ、講演会「イージス・アショアは何のため」(講師:増山博之山口大学名誉教授)の後、県議紹介、政党・国会議員のメセージ紹介と続く。
 プログラム「西台から世界へ向けて」の〝声〟では、地域、山口内外から、イージス撤回の取り組みと決意が述べられる。演習場から二〇〇メートルの地域で白菜、レタスなどを生産する白松さん、演習場西側四キロメートルで山口県産の90%以上を集荷する千石大根生産と集出荷を営む田村さんの発言は、この地域での拓農・営農に励む長い歴史的苦闘も含めて知ることが出来るものであった。
 「直売店福の里」の前に看板を建てた。灯りつけて夜も見えるようにしようとした。地域の人に知らせたい。一次産業を発展させるため、一緒に頑張りたい。「イージスを絶対につくらせてはいけない」との要旨であった。
 さらに、看板を建て、宇田郷の港で、農村地域で、宣伝カーで配備反対を訴えて来られた「平和を願う福賀の会」のみなさんの発言も続く。
 県内外からの〝声〟では、阿武町民、議会、花田町長などが示したの民意を孤立させることなく、萩全域へ、全県の取り組みを強めるとの発言が次々に語られる。
 また、村岡継政山口県知事、小野寺五典防衛大臣に対して、県民説明会を求める取り組みも報告された。「演習場が人を殺すミサイル攻撃基地へ大転換されようとしている。二二団体、六五人の賛同団体・個人によって二度にわたり県民説明会を求めてきた。防衛省は県とか市の要請であれば説明会を開催すると言っている。命をかけた課題である。県内全域で説明会を開催させよう。そして、一〇月二〇日、一〇月二八日には、『住民の会』主催の取り組みも連続して開催される。これにも参加しよう」と。
 最後に、集会宣言を採択し、配備撤回に向けて、さらに力を合わせ歩んでいくことを誓いあった。
 日米の軍事は、弾道弾ミサイル・巡航ミサイル防衛と攻撃の統合的・機動的態勢構築など、さらなる一体化を進めており、自衛隊はとどまることの知らない軍備増強へと暴走している。生存権を掛けた闘いを対置しよう。〝西台から世界へ向けて〟。
         
                       (AWC山口会員)


 

 

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