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     11月26日 千葉

    第一六回新やぐら裁判

    
「黒塗り文書」を徹底追及
    

       
 
三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんの農地の強奪を阻止するための重要な裁判闘争の一角をなす第一六回新やぐら裁判が一一月二六日、千葉地方裁判所・民事第二部(内田博久裁判長)で開かれた。反対同盟と支援連はこの日、千葉地裁前での早朝情宣行動を行ったうえで、裁判に臨んだ。
 この裁判で成田空港会社(NAA)は、成田市天神峰の市東さんの畑に立つやぐらや看板の収去と底地の明け渡しを要求している。しかしそもそも、NAAは市東さんに無断で底地を違法に買収したのであり、このような要求を行う権利も資格もありはしない。
 この日の裁判において、反対同盟弁護団はいわゆる「墨塗り文書」の問題を鋭く追求した。NAAが証拠のひとつとして提出している「土地取得」に際して旧地主と交わした「覚書」は、一面黒く塗りつぶされている。そこにはNAAの「土地取得」の違法性、したがってその主張の無効性を示す文言が残されている可能性が高い。それゆえ弁護団はこのかん、この部分の全面開示を求めてきたが、NAA側は「今後の農地交渉の妨げになる」などとして、それを頑(かたく)なに拒んできた。
 弁護団は「今後の交渉などと言うが、どのような用地を取得しようとしているか」、「どのような具体的な工事計画があるのか」など、NAAを鋭く追及した。しかしNAA側はこの日も「今後の交渉に差し支える」という言葉を繰り返すばかりであった。弁護団はまた、「土地取得」に際して空港公団は市東家と「権利消滅補償契約」を結んでいたかを問い質したが、NAAはこれについても答えることはなかった。
 裁判後の報告集会では、決戦本部長の太郎良陽一さんが、市東さんの農地の強制執行を許すのか否かをめぐる請求異議裁判の判決がいよいよ近づくなかで、現地への結集を強化し、市東さんの農地を守るたたかいを熱烈に訴えた。

 

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