|
■12月12―16日 北九州 オスプレイは来るな! 築城と日出生台で日米共同訓練反対集会 一二月七日から一九日まで、大分県の日出生台(ひじゅうだい)演習場を中心とした大規模な日米共同の軍事訓練が強行されました。 今回は初めて、普天間飛行場所属の輸送機MV―22オスプレイが投入されました。日出生台と、福岡県の航空自衛隊築城基地と岩国基地を結んで兵員輸送を行うという計画です。築城、日出生台には初めての飛来となります。 日出生台演習場の周辺自治体には四月におおまかな計画が伝えられていましたが、オスプレイの飛来を懸念した大分県、由布市、玖珠町、九重町は九州防衛局に訓練を行わないように申し入れていました。にも関わらず、訓練開始のわずか三週間前、一一月一九日に実施が通知され、米軍の部隊が現地入りする日程もオスプレイの飛行ルートも、何も周辺自治体側には明らかにされない中での訓練強行となったのです。広瀬県知事も「やめてくれと申し上げているのに強行するのは遺憾。了解するわけには行かない」と即座に反対を表明していました。 一二日一六時、築城基地の滑走路を真横から見下ろす高台に七〇人が集まり、反対集会を開きました。当初この時間に飛来と言われていたのですが、悪天候で到着が遅れ、オスプレイそのものへの抗議行動とはなりませんでしたが、参加者は口々に、「沖縄の負担軽減が全ての口実にされている」「築城基地の米軍基地化だ」と抗議の声を上げました。AWCからも発言をし、岩国での闘いを紹介しました。オスプレイはその後、二〇時に二機が飛来、翌一三日に飛び立ちました。 一六日一四時からは、日出生台演習場の正門ゲート前で、「草の根の会・中津」の呼びかけに応えて集まった六〇名が、反対集会を行いました。当日は冷たい雨の降る悪天候で、オスプレイは飛来しないことが早々に伝えられていましたが、参加者は「山の神様が追い払ってくれた」と意気軒昂に、抗議の声を上げました。地元大分のみならず、福岡、広島、関東からも参加者がありました。AWCからも発言をしました。 地元で一貫して反対運動を続ける農業者からは、「悪天候の中、こんなに集まってくれて本当にありがとう!元気が出ました!」と喜びのアピールがありました。 実弾砲撃演習が二〇一八年で六回目を数える日出生台演習場以外にも、九州の築城基地と新田原基地(宮崎県)は、米軍が使用するための施設の拡張計画がすでに持ち上がっており、「米軍基地化」がまさに進行しています。米軍との一体化を進める自衛隊とその基地に対する反対の闘いを、安倍の改憲攻撃に対する闘いと一体不可分のものとして強めて行かねばなりません。 『戦旗』読者の皆さん、ともに声を上げましょう! |
当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.