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     12月20日 千葉

    三里塚・請求異議裁判判決

      座り込み闘い、強制執行停止勝ち取る


 
 ●裁判勝利掲げ集会・デモ

 一二月二〇日、千葉地裁民事第五部裁判長高瀬は、請求異議裁判の判決を出した。
 裁判に先立ち、決起集会と千葉地裁包囲デモが闘われた。
 会場の千葉市中央公園には、全国から、市東さんの農地を守り抜く決意をもって労働者人民が結集した。
 正午すぎ司会の太郎良さんの「市東さんの農地を絶対に渡さない、不当判決を許さない闘いをやろう」というあいさつで集会が開始された。
 はじめに反対同盟事務局の萩原富夫さんが発言にたった。勝利判決をかちとるために、署名、街宣、空港機能強化に反対する訴えなど、さまざまな行動をおこなってきたことを明らにし、不当判決の場合は、すぐさま強制執行阻止の緊急態勢に入ることを表明した。
 弁護団の発言では、市東さんが身体を張って無農薬野菜を作り続けてきたことや、反対同盟と三里塚に結集する労働者人民の闘いが、最高裁判決の強制執行を止める請求異議裁判を二年間にわたってかちとってきたことが確認された。
 沖縄から駆けつけた「市東さんの農地を守る沖縄の会」は、辺野古埋立て強行の緊迫した現地から結集したことを報告し、沖縄と三里塚を結んで闘うことを明らかにした。
 共闘団体の決意表明で、発言に立った統一委員会の同志は、請求異議裁判は、二年にわたって農地強奪を止めたことを確認し、裁判の中で弁護団と市東さんは、農地を奪おうとする空港会社の不当性を満天下に明らかにしてきたと裁判の意義を訴えた。そして、不当判決の場合は、強制執行阻止の座り込みに突入するという反対同盟の方針を断固支持して現地闘争に突入していく決意を明らかにした。
 千葉市内に響きわたるシュプレヒコールで集会をしめくくり、いよいよデモ行進だ。反対同盟を先頭に千葉地裁に向けてデモに出発した。「市東さんの農地を守り抜くぞ」「第三滑走路建設阻止」意気高く千葉市内をデモ行進する。千葉地裁に差し掛かると地裁に向けて圧倒的なシュプレヒコールをあげ、デモ行進を貫徹した。そして、傍聴闘争へと臨んだ。

 ●不当判決に怒り叩きつける

 午後二時からの判決に、多くの労働者人民が不当判決を許さないという決意をもって傍聴闘争に臨んだ。
 裁判長高瀬順久は、開廷を宣言するや、すぐさま請求異議を棄却し、強制執行停止取消しの不当判決要旨を読み上げた。この暴挙に対し、法廷内は怒りの声で充満した。怒りに恐れる裁判長高瀬は開廷からわずか四~五分で退廷してしまった。
 千葉地裁の周りに待機していた労働者人民が徹底弾劾のシュプレヒコールを千葉地裁に叩き付けた。その後、弁護士会館で記者会見・報告集会が行われた。
 報告集会のはじめに、市東孝雄さんが、不当判決に対し、「絶対に許さない。農地を死守する。直ちに控訴します」と徹底非妥協で闘い抜く決意を明らかにした。
 弁護団は、「極めてずさんで、不当な判決だ」と裁判長高瀬を断罪した。そして、東京高裁に控訴することと、強制執行停止取消しに対しては、千葉地裁に執行停止の申し立てを直ちに行うことを明らかにした。
 強制執行停止取消しに対し、三里塚現地では、すぐさま市東さんの農地を守り抜くための座り込みが開始された。
 不当判決の翌十二月二一日、弁護団は、千葉地裁で「急迫の事情」を理由に新たな執行停止の申し立て(民事訴訟法三六条三項)を行い、同日執行停止の決定を勝ち取った。これにより、東京高裁での審理が始まるまで、再び執行停止状態が継続することになった。
 三里塚現地では二〇日から二一日、一昼夜にわたって座り込みを闘い抜き、強制執行攻撃を打ち破った。



 

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