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     ■2月9日 東京

    都教委包囲ネット総決起集会

         改憲と教育の国家主義化と対決


 
 二月九日、「『日の丸・君が代』強制と処分反対! 10・23通達撤廃! 今こそ、教育の国家主義に対抗する 2・9総決起集会」が都教委包囲ネット主催で東京・文京区民センターにおいて取り組まれました。
 われわれは本集会の賛同団体でもあるアジア共同行動(AWC)・首都圏の仲間とともに参加した。
 集会は、元都立高校教員で包囲ネットのメンバーの開会挨拶から始まった。「本年は天皇代替わりの年であります。『日の丸・君が代』強制との闘いも厳しさを増していますが、教育の国家主義に対抗すべく闘っていきましょう」と力強く開会の宣言をした。
 次いで元多摩教組委員長から基調報告が行われた。「『道徳』は戦前の『修身』が名前を変えたものであり、教育勅語も浮上してきた」「一方、安倍内閣=支配階級は憲法や民主主義をないがしろにし軽視した国会運営を行っている」と現状を批判した。そして、このような現状であるからこそ「日の丸・君が代」強制との闘いに意義があり、直面しつつある危機は私たちの創意によってのみ克服できると確信している」と集会基調をまとめていった。
 高校の現場から「日の丸・君が代」強制反対の闘いが報告された。続いて荻野富士夫さん(元小樽商科大学教授)が「戦前の教育統制と今日の国家主義教育」と題する講演を行った。荻野さんは「戦前の教育統制から戦後の教育統制へ――連続・継承と断絶」というタイトルのレジュメを準備して約一時間の講演を行った。現在の新たな戦時体制の構築を、「第一次安倍政権における教育基本法『改正』を起点に考えます」と立場を説明し、戦前・戦中の教育体制の歴史を「思想統制」から「教学錬成」という中身で展開した。この講演の中で、あらためて教育が戦争動員における重要な政策として位置付けられてきたことが明らかになった。
 その後「日の丸・君が代」強制反対の裁判闘争、千葉の高校の実践、高校生の言論の自由を求める闘い、天皇代替わりに対する闘い、世田谷区新採教員解雇撤回裁判、等の報告、発言が行われた。これらの報告に続き、主催から都内卒業式のビラ撒き行動が提起された。
 そして集会決議文案が提起された。「安倍政権のもとで、教育の国家主義化は今、急速な勢いで進行しています」「今年の四月からは中学でも『特別の教科・道徳』が始まり、検定教科書による『徳目』の教え込みが本格化しようとしています。『教育勅語』の復活までが一部で公然と主張されるようになり、さらに、高校でも新設される新科目『公共』を軸にして国家動員のための『道徳教育』が本格的に行われようとしています」「戦争国家への道をひた走る安倍政権のもとで、改憲攻撃と教育の国家主義化に抗する闘いは、よいよ正念場を迎えつつあります」「私たちは時代の認識を共有化し、現場の教職員や市民・労働者との広範な連帯を呼びかけ、それぞれの現場で粘り強く闘いぬくことを、ここに決議します」という提起を全体の拍手で確認していった。最後に「団結ガンバロー」をもって集会を終えていった。
 闘う教職員と連帯し、今春「日の丸・君が代」攻防を闘おう。天皇制ファシズム攻撃を許すな。戦争と改憲に向かう安倍の教育政策と闘おう。

 

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