共産主義者同盟（統一委員会）

■4月14日　東京　

　　　同盟が中央政治集会開く

　　　　反天皇、Ｇ20粉砕などの二〇一九方針を確認
　　　　　　

　　　
　共産同（統一委）二〇一九年中央政治集会が四月一四日、東京の初台区民会館で開催された。
　冒頭、昨年急逝した美杉司同志を紹介し黙祷をおこなって、集会が開始された。
　最初は、連帯のあいさつだ。
　三里塚芝山連合空港反対同盟・事務局の萩原富夫さんは、市東さんが「農地は命。取られたとしても天神峰で生きていく」ことを明らかにし、市東さんの農地強奪と闘う裁判に向けた四百万円カンパを呼びかけた。成田空港は農民をつぶすアジア侵略の軍事空港であり、辺野古、福島と同じく、国策との闘いの拠点として、三里塚は今後も闘っていくと表明した。
　弁護士の遠藤憲一さんは、「天皇代替わり」と治安弾圧態勢は一体だとして、昭和の「改元」では治安維持法から戦争へ突入し、平成の「改元」では自粛から破防法適用がキャンペーンされ、そして令和の「改元」では共謀罪の先取り攻撃として関生弾圧と都条例による会場利用制限があるとし、その弾圧の本質を問題にした。
　弁護士の吉田哲也さんは冒頭、裁判の保証金で反対同盟、市東さんに大きく負担がかかっている状況を具体的に述べた。関生の歴史と闘いを紹介し、労働運動つぶし、共謀罪型の弾圧として批判した。
　また、共闘団体として統一共産同盟が、弾圧を報告し、反天皇闘争、沖縄闘争をともに闘うことを訴え、アイヌ・琉球人遺骨返還訴訟支援の今後のたたかいを紹介した。
　共産主義者同盟首都圏委員会は、「天皇代替わり」を批判し、権威的国家主義の到達点である安倍政権の打倒、共産主義運動の推進を訴えた。
　アジア共同行動日本連絡会議・共同代表の鴨居守さんは、安倍政権打倒の闘いをけん引すること、朝鮮半島の平和統一のための大衆運動の努力が必要なこと、ＡＷＣ運動と労働運動を結合させていくことを明らかにした。
　寄せられたメッセージは、ヘリ基地反対協議会・共同代表の安次富浩さん、労働者共産党、そして海外の政党が紹介された。
　基調を政治局員が報告した。「帝間対立の深まりと資本主義世界体制の動揺」「現下の東アジア情勢と我々の国際主義的任務」「二〇一九年政治闘争を再先頭で闘い抜こう！」「階級闘争構造建設の前進をかちとろう」「共産同（統一委）に結集し、共にプロレタリア社会主義革命の道へ」と題し、統一委員会として一九年の政治方針・組織建設方針を明らかにした。多くの拍手で参加者から賛同が得られた。
　首都圏地方委員会から、天皇制打倒闘争、階級的労働運動の推進、反戦反基地闘争、５・25天皇・トランプ会談粉砕、大阪Ｇ20サミット反対闘争、プロレタリア国際主義の実践的な闘いの推進、三里塚闘争、反原発闘争、差別排外主義・民族排外主義との闘いの推進を闘争方針として打ち出した。
　最後に、各系列・戦線からの報告と決意が表明された。
　侵略反革命と闘う障害者青年同盟は、「天皇制打倒なくして障害者の自己解放闘争の歴史的勝利を完全に成し遂げることはできない」と訴えた。天皇制優生思想攻撃と対決し、障害者解放―日帝打倒の決意を表明した。
　日本反帝戦線・三里塚現闘団は、市東さんの農地強奪との闘いを大きく広げていく、三里塚闘争が、さまざまな闘いと連携して安倍政権を打倒していこうと呼びかけた。
　統一委員会・行動隊は、党の路線を物質化する部隊として、労働者階級人民の最先頭で闘うこと、三里塚闘争を反対同盟とともに闘いぬく決意を表明した。さらに闘うことをもって組織建設を進め、党勢拡大を進めていくと表明した。
　中央労働運動指導委員会は、関生大弾圧、または港湾労働者に対して最賃の協定を新たに結ばないことが起きているなど、労働運動つぶしが起きていることを報告した。天皇制・天皇制イデオロギーと対決するメーデーをかちとっていくと決意を表明した。
　中央学生組織委員会は、学生たちが政治闘争に立ち上がることを表明した。青年こそが階級闘争の先頭に立ちあがるためにマルクス主義で武装していくという青年・学生運動の核心点を明らかにした。
　スローガンを採択し、インターナショナルを斉唱して、闘う決意を打ち固めて集会を終了した。