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     4月28日 東京 

    反天皇制・反戦・改憲阻止行動

    
 「祝賀」強制打ち破る街頭行動・集会闘い抜く
      

   
 四月二八日、反天皇制・反戦・改憲阻止行動が同実行委員会の主催で闘い抜かれた。
 天皇退位、新天皇即位、改元という「祝賀」の強制を打ち破る街頭政治闘争がかちとられた。
 一三時一五分、はじめに東京・渋谷区勤労福祉会館前から渋谷デモに打って出た。警察権力の厳戒態勢、天皇主義右翼の敵対をはねのけて、街頭行動を闘い抜いた。渋谷の街を行き交う労働者人民に反天皇、反戦、改憲阻止、安倍政権打倒をデモ行進をもって訴えた。デモを貫徹した後、再び会場の渋谷区勤労福祉会館に戻り、集会を開始した。
 会場は満席で、熱気が充満している。一四時すぎ、司会のあいさつで集会が開始された。
 集会は、三人の人士の問題提起をメインに進められた。最初は「天皇制国家の侵略戦争責任―徴用工問題とは」と題して、AWC京都の山本純さんからの問題提起だ。
 山本さんは、「昨年一〇月三一日の韓国大法院での徴用工裁判の判決に焦点をあてつつ、天皇制国家の植民地支配責任・侵略戦争責任を弾劾し、私たちの課題を提起していきたい」とし、韓国大法院判決を排外主義的な論理で居直る安倍政権を具体的な歴史的事実をもとにして徹底的に批判した。
 第一に、原告の朝鮮人労働者は植民地支配のもとでの侵略戦争への総動員の犠牲者である。第二に、朝鮮植民地支配への日本政府の謝罪と賠償は未解決な問題である。第三に、日本政府は植民地支配と侵略戦争の謝罪と賠償を実施する責任があることを明らかにした。
 つぎに、「メーデーと天皇制」と題して評論家の菅孝行さんが問題提起を行った。
 菅さんは、一八九〇年米労働総同盟の「八時間労働制要求」に呼応する第一回国際メーデーの呼びかけが、メーデー発祥であることを明らかにした。そして、日本においては一九二〇年、友愛会主催の初のメーデーが日比谷で開催された。しかし、一九三六年に禁止され、日中戦争、国家総動員法、大政翼賛会(産業報国会)、太平洋戦争へと突入していく。この過程で、天皇制権力―国体護持のもと侵略戦争に労働者人民が駆り出されていった。敗戦後、天皇制は、アメリカが占領統治のために戦争責任を追及することなく存続。今日、安倍政権が改憲と天皇制を強めてきていることと、労働運動を解体しようとしていることを明らかにした。
 つづいて、「沖縄と天皇制」と題して沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんが問題提起を行った。
 大仲さんは、一九五二年四月二八日サンフランシスコ講和条約発効時、日本の独立と引き換えに沖縄が米軍政下に置かれたことを明らかにした。さかのぼって、「一六〇九年幕藩体制下の薩摩藩島津が琉球国を武力制圧」、そして、「一八七九年、明治政府によって、琉球国の併合が強行された」と、天皇制の下で琉球国が最初の植民地とされた歴史的事実を明らかにした。さらに、現在の辺野古新基地建設と一体に、沖縄への自衛基地新設と自衛隊配備が進行していることから、天皇制と軍隊が不可分一体のものとしてあることを暴露していった。
 三人の人士の問題提起に対して、会場の参加者からの活発な質疑応答が行われた。
 連帯あいさつでは、「おわてんねっと」と「直接行動」から、反天皇闘争をともに闘うアピールが行われた。
 呼びかけ団体決意表明では、沖縄文化講座、派兵反対実行委員会、労働運動活動者評議会の三団体それぞれから、反天皇、反戦、改憲阻止の闘いを闘い抜く決意が明らかにされた。
 集会の最後に、決議文案を読み上げ、参加者全員の拍手で採択し、集会を締めくくった。



 

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