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     5・19 大阪

    老朽原発うごかすな!

          750名が関電包囲



 
 関西電力本店前で開かれた「5・19老朽原発うごかすな! 関電包囲全国集会」には、全国で反原発を闘う七五〇名の人々が結集した。
 冒頭、主催者の「若狭原発を考える会」の木原さんは、「老朽原発の再稼働は、既存の原発全ての運転を六〇年まで延長し、原発電力を巨大資本に投資する国を作り、戦争できる国を作るための基幹電源にしようとする安倍政権の政策に迎合するため、関電はその露払いをしている、許してはならない」「原発全廃は近い将来実現できることを確信して共に頑張ろう」と力強く呼びかけた。
 高浜・美浜に続き再稼働の許可が出された老朽原発である東海第二原発再稼働差し止め訴訟原告団が、七年目に差しかかった裁判の報告を行った。運営会社である日本原電が、他の電力会社から、八年間で約九〇〇〇億の支援を受けて延命しているという経理的な弱点を暴露した。
 全国各地で地元の原発問題に取り組む市民からのアピールが行われた。青森の「なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク/大間原発反対現地集会実行委員会」は、関電が青森に事務拠点を設置したことを中間貯蔵施設を確保する目論みがあると指摘し、関西での核のごみ搬出反対が青森の運動への連帯になるとアピールした。東京、静岡、香川、鹿児島からもそれぞれアピールがあり、他地域の原発の再稼働を止めることが、地元の原発を止めることに繋がることが再確認された。
 原発事故から八年となる福島からは、「原発いらない女たちの会」が「偽りの復興が、手を替え品を替え、頭から爪先まで蝕む」ような地元の状況、とりわけ事故当時一八歳未満であった子どもたちのうち二七五名が甲状腺癌あるいはその疑いがあることが判っているが、国・県が原発事故によるものであると認めていない有様を報告した。
 高浜一号・二号機、美浜三号機の事故の際に被害地元になる「老朽原発四〇年廃炉名古屋訴訟市民の会」は、裁判の過程で、老朽原発の劣化した部品についてデータを検証せずに規制委が再稼働を許可した事実が明らかになったことを暴露した。福島原発事故から避難している「原発賠償京都訴訟原告団」は、すべての人が被曝の危険から逃れるための裁判への注目・支援を呼びかけた。
 高浜一号・二号機、美浜三号機の地元である福井からは、地元で原発反対を掲げる町議会議員、福井県労連、反原発県民会議が、原発を止めるためには住民の運動以外ないと捉えていることが報告された。
 参加者は、「老朽原発うごかすな!」の声と共に、関電に向かってプラカードを掲げるアピールのあと、デモに出発、市民へのアピールを行った。



 

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