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     5・11 大阪

    G20大阪NO!

      プレ企画を開催
    
       

 五月一一日一八時三〇分からエル大阪南館ホールにおいて、「サヨナラ安倍! サヨナラトランプ! G20大阪NO! アクション・ウィーク」のプレ企画となる小倉利丸さん講演会が約一六〇人の参加で開催された。司会のアジア共同行動の永谷さんによる開会あいさつにつづいて、実行委員会共同代表の服部良一さんが主催者あいさつを行った。
 小倉利丸さんが「G20の混迷と私たちの未来」と題する講演を行った。小倉さんは、次のようにG20を解説し批判した。リーマンショックによる世界的な金融危機に、これまでの冷戦体制のもとでのダボス会議とG7(G8)による支配が機能しなくなり、ポスト冷戦時代において新自由主義を推進していくものとしてG20の枠組みがつくられた。しかし、非欧米諸国が経済的力をつけてG20内に大きな位置を持ち、実質的な合意をつくれない非公式の会合として継続してきた。G20は合意形成のための何の民主主義も担保されていない。そして、開催国はナショナリスムの喚起や治安弾圧の強化に利用してきた。例え会合自身が儀礼的なものだとしても、それに対して異議を申し立てることは重要だ。
 その上で小倉さんは、「トランプは新自由主義なのか」と問い、新自由主義への批判は重要だが、それだけでは現代の格差や貧困の問題を解決できないと提起した。世界的な格差や貧困の問題は、新自由主義政策のもとでだけではなく、それ以前のケインズ政策の時代をも含めて一貫して拡大してきた。国家は自国の国益を最大限化するために新自由主義政策を採用したり、トランプのように「自国第一主義」を唱えることもある。問題は、市場原理主義にもとづいて資本の利益を最大限化しようとする資本主義のシステムそのものにある。資本主義にかわるシステムの模索こそが重要なのだと。
 このような小倉さんの講演のあと、韓国のホ・ヨングさん(元民主労総主席副委員長/平等労働者会代表/AWC韓国委員会代表)からのビデオ・メッセージが紹介されて、質疑応答が行われた。小倉さんは各国で極右勢力が伸長している根拠は新自由主義と闘う勢力が資本主義にかわるシステムを提示できていないことにある。安倍を含む極右勢力との闘いと資本主義にかわるシステムを模索していくことはまさに一体の闘いなのだと提起した。きわめて示唆に富んだものであり、実行委員会の共通のベースを強化するものとなった。
 続いて、実行委員会共同代表である長谷川日出治さんの発言がおこなわれた。長谷川さんは、グローバル資本主義が人類と地球を破局的な危機においやろうとしていることを厳しく批判した。そして、連帯労組関生支部の産業別・業種別ユニオンの意義にふれつつ。国家・経済・市民社会の相互関係のなかで、市民社会における相互扶助と連帯に基づくヘゲモニーをいかにつくりだしていくことが可能なのか。ここにオルタグローバリゼーションの内容が問われていると発言した。
 「アクションウィーク」に賛同する一二の団体・個人によるリレー・アピールが行われた。在日韓国民主統一連合、リニア市民ネット/大阪、パレスチナの平和を考える会、辺野古大阪アクション、ピリカ全国実、どないする大阪の未来ネット、天皇代替わりに異議あり!関西連絡会、大椿裕子さん、若狭の原発を考える会、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会、反戦共同行動(きょうと)、全日建連帯労組関西生コン支部から短いが決意にあふれた発言が行われた。最後に、労働者共闘の松村さんから行動提起が行われ、六月二三日、二八日の連続闘争に総決起することを確認して集会を終了した。
 このプレ企画をもって、G20大阪サミット反対闘争は開始された。小倉利丸さんの講演は、資本主義への批判に貫かれたもので、G20大阪サミット反対闘争への確信をさらに強化するものであった。このプレ企画の成功を踏まえ、六月下旬の連続闘争に全国からの結集を実現していこう。




 

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