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     6・1-2 京都

    米軍Xバンドレーダー基地反対掲げ

  国際シンポジウムと現地総決起集会
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 ●国際シンポジウム

 六月一日一四時から京都市・東山いきいき市民活動センター集会室において、6・2京丹後総決起集会の前段企画として、「近畿と沖縄と韓国を結ぶ6・1国際反戦反基地シンポジウム」が約六〇人の参加で開催された。この国際シンポには、沖縄から辺野古現地で闘う辺野古ブルーの仲間、韓国からTHAAD配備阻止闘争を闘うソソン里総合状況対策室の仲間が参加した。主催は、米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会であった。
 国際シンポでは、司会の開会あいさつに続いて、京丹後での米軍基地建設に対する六年間の闘いをまとめた映像が上映された。そして、近畿連絡会代表世話人の大湾宗則さんから国際シンポの基調提起となる主催者あいさつが行われた。大湾さんは、六年間の闘いの経験を踏まえて国策と対決することの困難さを指摘した上で、昨年から米軍・防衛省による約束破りが相次いでいること。しかし、それに対して地元の「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」が基地前の座り込みや京丹後市抗議行動に立ち上がるなど新しい闘いが始まりつつあることを報告した。そして、決して諦めることなく、非暴力直接行動を闘うこと、住民の立ち上がりに連帯し、基地撤去に向けた広範な闘いと国際連帯を推進していくこと、闘いのなかで民主主義を発展させ、団結を拡大していくことの重要性を提起した。
 この基調提起を受けて、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会の瀧川順朗共同代表、沖縄と韓国の仲間からの発題が行われた。瀧川さんは、防衛省による約束破りを一つひとつ具体的に取り上げながら批判し、京都連絡会の月に二度の京丹後訪問活動などを紹介した。沖縄の仲間からは、辺野古埋め立て反対の圧倒的な民意を踏みにじって強行される基地建設との闘いが生き生きと報告された。韓国の仲間からは、映像を使ってTHAAD配備に対して住民が断固として対決し続けており、THAAD基地への陸路からの燃料の搬入を阻止し続けていること、米軍を基地から出さない闘いが貫徹されていることが報告され、シンポ参加者に大きな感銘を与えた。
 その後、大湾さんの進行で約一時間の意見交換が行われた。その中で、韓国の代表が闘いの当初は支援に入った活動家が牽引していたが、闘いの発展のなかで住民自身が討論して方針を最終的に決定していくようになってきたことが報告された。そして、それぞれの闘いの中でのさまざまな努力や克服すべき課題を共有していく意見交換がなされた。

 ●現地総決起集会・デモ

 六月二日一三時から京丹後市・久僧公民館において、「東アジアの平和を! 辺野古埋め立てを許さない! 米軍Xバンドレーダー基地撤去! 6・2京丹後総決起集会」が京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀の近畿五府県を中心に約二五〇人の結集で開催された。警察のバス一四台の重警備、右翼の街宣カー一〇台以上が妨害行動を展開する中での闘争となった。
 総決起集会は、司会のあいさつに続いて近畿連絡会代表世話人の大湾宗則さんが主催者挨拶を行い、前日の国際シンポジウムでの基調を踏まえて集会の趣旨を提起した。そして、協賛団体として「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の増田代表があいさつを行い、憂う会事務局長の永井友昭さんが米軍・防衛省の約束破りへの怒りに満ちた現地報告を行った。
 続いて沖縄から参加した辺野古ブルーの闘う仲間、韓国から参加したTHAAD配備と対決するソソン里の仲間からの発言が行われた。韓国の闘いは、陸路でのサードの燃料の搬入を阻止し続けており、未だ正規配備に至っていない。日韓の連帯で、米国のミサイル防衛戦略と対決していく重要性をあらためて確信させる発言であった。
 続いて、東京から参加したフォーラム平和の勝島一博事務局長の連帯あいさつ、特別アピールとして連帯労組関西生コン支部の坂田副委員長の労働組合つぶしの大弾圧を闘う発言、「NO BASE! 沖縄とつながる京都の会」の増野事務局長の発言、若狭の原発を考える会の木原壯林さんの発言が行われた。そして、参加団体アピールとしてフォーラム平和関西ブロックの仁尾事務局長、平和と民主主義をめざす全国交歓会、しないさせない戦争協力関西ネットワークの中北龍太郎共同代表からの発言が行われた。集会は、瀧川順朗京都連絡会共同代表による行動提起、服部良一近畿連絡会代表世話人による閉会の挨拶によって締めくくられ、久僧から中浜・尾和・基地ゲート前・袖志に至るデモが貫徹された。
 この京丹後総決起集会の特徴は、第一に昨年よりも多くの地元の住民が集会・デモに参加したことにある。デモを沿道で迎える住民も昨年より多く、尾和集落をデモが通過するときには、給水を用意して歓迎してくれる住民もいた。それらは、米軍・防衛省の約束破りへの住民の不安と怒りが拡大してきていること、また憂う会の立ち上がりと京都連絡会・近畿連絡会との共同の闘いの発展がもたらしたものだと言えるであろう。第二には、京丹後総決起集会を闘う陣形が昨年よりも拡大したことにある。フォーラム平和中央および関西ブロックの参加、全交の参加などであった。
 第三には、韓国のTHAAD配備阻止闘争、沖縄の辺野古新基地建設阻止闘争との連帯をさらに発展させ、安倍政権の打倒をめざす闘いとして組織されたことにある。京都連絡会/近畿連絡会の闘いは着実に発展してきている。この京丹後総決起集会の成功に立脚して、米軍Xバンドレーダー基地撤去に向けてさらに奮闘していこう。



 

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