共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     6・2 福岡

    築城基地の米軍基地化を許さない

       福岡県集会に一五〇〇名結集



 
 六月二日午後一時より、福岡県築上町ふるさと公園広場で、「築城基地の米軍基地化を許さない! 福岡県集会」が開かれました。
 築上町にある航空自衛隊築城基地は、もともと八〇年代から日米共同訓練などに使用されて来ましたが、二〇一六年に岩国飛行場の第一代替飛行場に指定され、以降、米軍が使用するための基地機能の強化や、米軍機の飛来が激増しています。
 昨年六月には、滑走路を豊前海側に三〇〇メートル延長して二七〇〇メートルにする計画が明らかになったほか、一〇月の日米合同委員会で、宮崎県の新田原基地とあわせて、「緊急時」の米軍利用のためと、沖縄普天間飛行場の機能の一部移転のためとして、施設の整備拡充が進められています。
 まさに、自衛隊の基地ではなく「米軍基地」化しつつある情況を許さないために、福岡県民総がかり実行委員会と、戦争への道を許さない福岡県フォーラムが呼びかけて開催が実現したのが、この日の集会でした。
 この日は、地元の「平和といのちをみつめる会」などが呼びかけて、毎月二日に取り組まれている「二の日」の座り込み行動が、開始から途切れることなく実に丸三〇年、三六一回目を迎える日でもありました。当日も午前一〇時から、築城基地前の国道一〇号線脇に、通常よりやや多めの五〇人ほどが座り込み、目の前を走るドライバーたちにアピールしつつ、正午までの二時間の座り込みとリレートークをいつも以上ににぎにぎしくやり切ってから、午後の集会に合流しました。
 集会は築上町の女性町議の司会の下、フォーラムの辻代表が築城基地の現状を報告したのち、「未来ある子どもたちに安心安全な世の中、国民が大切にされる、戦争をしない日本を残して行きましょう。築城基地の米軍基地化を阻止して行きましょう」との主催者挨拶で始まりました。
 まず、沖縄からは、平和運動センター事務局次長、岸本喬さんが、辺野古の情況のみならず、本島、島しょ部の別なく自衛隊基地と部隊の強化される現状についても報告を行いました。
 続いて地元築上町から、三人が発言しました。高校生が「まるでアメリカの植民地です。オスプレイが私たちの頭上を飛び交うようなことは止めて欲しい」と発言し、町議の池亀氏が、事件の続発したベトナム戦争時の基地周辺について語り、イラン政府を挑発するトランプ政権と、追随する安倍政権を批判しました。「平和といのちをみつめる会」の渡辺ひろ子さんは、「2の日」の歴史を語り午前中の座り込みの報告をした後、小さくとも続けることが力になっているという実感を語りました。また、この間飛来する米軍機のほとんどが岩国所属で、普天間の負担軽減とは無関係であると喝破し、「私たちには決して売り渡してはならないものがある。粘り強く、築城基地の撤去まで闘いを続ける」と決意表明しました。
 そして、米軍と闘う各地からの発言が続きました。田村順玄さんの、岩国からの連帯表明に続き、「新田原基地爆音訴訟原告団」の佐川嘉正さんが登壇しました。一七年以来の爆音訴訟の報告と町民の声を伝え、「憲法でなく安保最優先の政治を変えて行きましょう」と、沖縄と築城への連帯を表明しました。大分県日出生台演習場近くで「牛飼い」をしている衛藤洋次さんは、「僕が日出生台でやってる闘いは、あらゆるところに通じていると信念を持っている。まだまだ日出生台頑張るぞ。誰かが頑張らんでどうするか。みんなで頑張って行きましょう!」と熱烈なアピールを行いました。そして佐賀県川副町の「佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会」会長、古賀初次さんも、お国言葉全開の熱烈アピール。有明海のノリ漁師として、また、地元地権者として、諫早湾干拓や佐賀空港の建設当時から実力的決起の二〇年以上の闘いを報告し、「許されんこんちくしょう、何が国のためか! 早う潰さんば」と、会場を大いに盛り上げました。
 集会は一五〇〇人の参加を実現し、三〇万円を超す会場カンパを集めて大成功しました。
 その後参加者は、午前中座り込みが取り組まれた基地の正門まで、約二・五キロをデモ行進しました。アジア共同行動の仲間たちは、先頭近くの地元住民らからなる隊列の中で、ドラムを盛大に打ち鳴らして行進を盛り上げました。
 九州でも、断固として闘うぞ!


 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.