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     7・16 千葉

    団結街道裁判第35回

    小泉成田市長を証言台へ


 
 第三五回団結街道裁判が七月一六日、千葉地裁民事第三部(内野俊夫裁判長)で開かれた。
 この裁判は、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんが営農のために日常的に使用していた市道(通称・団結街道)を、成田市が二〇一〇年六月に一方的に廃道としたことに対して、市東さんらがその違法性を訴えて闘っている裁判である。
 団結街道は当時、一日平均約一五〇台の車輌の往来があった。そのような道路を一方的に、しかも代替道路の建設以前に廃止するなど全国的にもまったく前例のないことである。成田市はその後、その土地を格安で成田空港会社に払い下げた。そこにあるのは、空港の建設・拡張に抵抗し自らの誇りをかけて営農を続ける市東さんに対する恫喝と嫌がらせ以外の何ものでもない。
 このかんの裁判において、反対同盟弁護団は小泉一成・成田市長の証人採用を要求してきた。反対同盟と現地支援勢力は、小泉成田市長の証人採用を実現するための闘いの一環として、裁判に先立つ七月一〇日に成田市役所前での早朝情宣行動を行いこの裁判に臨んだ。この前例のない異様な行政処分の決定過程を明らかにし、その是非を問うためには、市長の承認採用が不可欠だからである。
 実際にも、以前の公判で証言に立った当時の成田市土木部長・中村壽孝は「分かりません、知りません」という発言を繰り返し、何ひとつ廃道処分の決定過程を明らかにしなかった。であるならば、行政の長としてこの決定の最高責任者である成田市長が証言を行うことは当然のことである。
 しかし、成田市側は小泉市長の証人調べを回避するために、土木部の管轄下にあり、廃道処分決定の具体的過程に関わっていない道路管理課主任・松本光平の証人調べを提案してきた。これについて、内野裁判長は「現時点で市長の証言が必要ではないと考えているわけではないが、まずは松本氏の陳述書を……」などとして、結局はそれを押し通した。
 土木部長が何ひとつ証言できていないのに、その下にある道路管理課の主任が意味ある陳述・証言をできないのは明らかだ。内野裁判長の態度はあまりにも露骨に成田市側の肩を持つものであり、これに対して傍聴闘争に参加している仲間から激しい怒りの声が飛んだ。
 裁判後の報告集会で、反対同盟弁護団は成田市および裁判所のでたらめさを弾劾し、小泉成田市長を証言台に立たせるために粘り強く闘っていくことを宣言した。反対同盟事務局からは決戦本部長の太郎良陽一さんが、九月二四日の請求異議裁判控訴審第一回弁論に向けた闘いとして、7・29耕作権裁判―新やぐら裁判、および、七月二八日と八月二五日に予定する天神峰カフェへの参加を訴えた。



 

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