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     10・6 東京

   「即位の礼」反対掲げ集会

  
天皇の戦争責任を追及し反戦・反改憲闘う決意固める


 
 一〇月六日、東京・渋谷区勤労福祉会館において、「10・6反天皇制・反戦・改憲阻止行動」が、開催された。
 一〇月二二日、「即位の礼」が国家式典として強行されようとしている。首都圏を戒厳体制のもとにおき、天皇への「賛美」を強制しようとしているのだ。この攻撃と対決し、「反天皇制・反戦・改憲阻止行動」として講演・討論集会がおこなわれた。
 午後一時三〇分、司会の「安倍政権による排外主義、韓国に対するバッシングが強められている。安倍の改憲、新たな戦争国家化を止めていく。天皇制の強化を許さない闘いを進めていこう」というあいさつで集会が開始された。
 森正孝さん(戦争させない一〇〇〇人委員会共同代表)が「《即位式・大嘗祭前に考える》天皇(制)の戦争責任と朝鮮植民地支配責任」と題して講演を行った。森さんは、「徴用工」問題から、日本の朝鮮植民地支配の歴史問題を説き起こしていった。天皇と植民地朝鮮との関係は、絶対的・直属関係であったことや、皇民化政策として日本語の強制、創氏改名、徴兵・徴用・日本軍「慰安婦」制度、強制連行の歴史的事実を明らかにし、天皇制は侵略戦争の最大の責任システムであると断罪した。
 そして、即位式・大嘗祭に問われる私たちの課題として、①〝祝意〟の強制をさせない。②政教分離の原則を貫かせる。③「平成」の終焉を機に、日常生活から元号使用をなくす。④「日の丸・君が代」、元号、祝日などの天皇制刷り込みの小道具とのこまめな闘いを。⑤天皇制による侵略戦争・植民地支配の歴史の「忘却」と「隠ぺい・歪曲」工作を認めてはならない―天皇制の戦争責任追及を怠ってはならない。⑥天皇制の「黙認・肯定・美化」が、アジアと真の「和解・友好」を妨げていることの認識を深める―私たちの歴史認識が問われている! と、六点にわたって提起し、講演を締めくくった。
 講演後の質疑応答では、参加者から、多くの質疑が出され、活発な討論が行われた。
 休憩をはさんで、闘う仲間からのアピールがおこなわれた。
 はじめに、九月一五日、墨田区錦糸公園においてヘイト集会・デモに対する抗議行動を闘った報告が映像とともに行われた。
 つづいて、「『ひめゆり・白銀闘争』―皇太子アキヒト訪沖反対闘争を闘って」と題して、七五年7・17闘争を闘った意義について、当時の闘いを担った仲間からアピールが行われた。当時の世界情勢、時代背景を明らかにしつつ、皇太子アキヒトが天皇ヒロヒトの名代として沖縄に上陸し、天皇の戦争責任を精算し、沖縄戦を「聖戦」化し、沖縄の基地の強化に踏み込むための訪沖だったことを明らかにした。そして、「ひめゆり・白銀闘争」を反天皇・反戦・沖縄解放闘争として闘い抜いた意義を明らかにしていった。
 つぎに、日韓民衆連帯運動が、現在の排外主義状況を厳しく批判した上で、10・25新宿デモの呼びかけが行った。
 破防法・組対法に反対する共同行動は、「即位の礼」「大嘗祭」が多数の警官を動員し、戒厳態勢を敷いて強行されることを批判し、これに対する闘いを訴えた。
 都教委の暴走を止めよう! 都教委包囲・首都圏ネットワークは、教育現場において、道徳の教科化が強行され、道徳の内容も戦前の修身と同じことが強制されようとしていることに対する闘いを訴えた。
 天皇制を考える会・静岡からは、「表現の不自由展」が天皇制右翼ファシストの脅迫によって中止に追い込まれたことを弾劾した。
 集会の最後に実行委より行動提起として、10・20反天皇制・反戦・改憲阻止行動と10・22天皇即位式反対デモへの結集が訴えられ、参加者の拍手で確認された。


 

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