共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     10・19  京都

   米軍Xバンドレーダー基地撤去

       京都市内で集会・デモ


 
 一〇月一九日一四時から京都教育文化センターにおいて、約四〇人の結集で「防衛省の約束破りを許さない! 東アジアの平和を! 米軍Xバンドレーダー基地撤去! 京都集会&デモ」が京都連絡会の主催で開催された。この集会は、一一月一〇日に予定している「米軍基地いらんちゃフェスタ2019」に向けた京都市内での前段集会として開催されたものであった。
 集会は司会あいさつの後、京丹後から参加した「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」事務局長の永井友昭さんの現地報告から開始された。永井さんはパワーポイントを用いて、最新の現地状況を報告した。
 京丹後では、昨年から今年にかけて防衛省がこれまで約束を次々と反故にするという事態が続いている。昨年四月に開始された基地建設二期工事では、工事は平日だけという約束を破って土曜工事が恒常化し、ついには日曜日の工事までが事前通告なしに実施された。また、防衛省は基地建設を周辺住民や京丹後市・京都府に受け入れさせていくために多くのことを約束したが、それらも次々と破られてきた。
 昨年五月一五日には、ドクターヘリなど緊急ヘリの運航時には米軍レーダーを停波するという約束にもかかわらずレーダーが停波されないという事態が発生した。防衛省はこの事態を居直り、米軍の運用に支障がないかぎりレーダーを停波すると表明した。
 米軍関係者の交通事故について、加害・被害を問わず事故の概要を速やかに報告するという約束を破り、昨年二月から一年間事故情報の報告が停止した。今年三月には防衛省は、今後は事故の報告は重大事故を除いて件数だけ報告するという一方的変更を通知してきた。
 さらに「基地が攻撃の対象になるのではないか」という周辺住民の不安の声に対して、防衛省は「基地は防衛的なものなので攻撃の対象にはならない」と説明してきたが、米軍は基地への攻撃に備えた鋼鉄製シェルター・防護壁・銃座付き監視塔の建設を計画し、自衛隊による基地防護訓練も実施された。米軍や自衛隊が基地への攻撃を想定していることは明らかである。これもまた住民をだまし討ちにすることである。
 永井さんは、これらの防衛省による約束破りを怒りを込めて報告し、それを容認する京丹後市の対応を厳しく批判した。住民の安全・安心と米軍基地は両立しない。
 この後、京都連絡会の大湾宗則共同代表が基調提起を行った。大湾さんは、これらの約束破りが全国の基地で横行していることを南西諸島での自衛隊配備などの例をあげつつ報告し、その根底に日米地位協定があることを批判した。大湾さんは、日米地位協定は明らかな不平等条約だが、問題はこのような不平等条約や日米合同委員会における諸決定を日本政府がその主権の行使として承認してきたことにあること、したがって私たちの課題は日米地位協定の抜本的改定を実現する政府を樹立することにあると提起した。そして、京都連絡会はよく頑張ってきたが、今の闘いのままで良いとは言えない、共同行動をおし広げ、基地撤去に向けた展望を切り拓こうと呼びかけた。
 基調提起につづいて、「NO BASE!沖縄とつながる京都の会」、ZENKO、「原発うごかすな!実行委員会@関西・福井」、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会」からのアピールを受けた。「米軍基地いらんちゃフェスタ」への総結集の呼びかけをもって集会は終了した。集会終了後、参加者は京都市役所前まで悪天候の中でデモを行い、一六時三〇分からの戦争法廃止を要求する一九行動に合流した。

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.