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     10・19  山口

   いのちの海を守れ!さようなら上関原発!

        反原発デー県民集会開く


 
 今年六月、中国電力は上関原発建設を目論む田ノ浦の公有水面埋め立て免許の延長分三年と海上ボーリング調査のための六カ月が必要として三年六カ月の延長を山口県に申請した。山口県は七月にそれを認めた。そのような状況の中、一〇月一九日、上関町総合文化センターにおいて、表記の集会が行われ二五〇名が参加した。主催団体は、原発に反対する上関町民の会、上関原発を立てさせない祝島島民の会、上関の自然を守る会で、協賛団体は上関原発を建てさせない山口県民連絡会だ。
 集会は原水禁山口の司会で始まった。主催者団体の挨拶ではそれぞれの団体が中国電力と山口県の姿勢を批判し、現状と思いを語った。特に、上関の自然を守る会の「人の暮らしと生き物を抹殺するのは許さない」という怒りのこもった発言が印象的だった。
 特別報告では中嶋光雄山口県議会議員が「公有水面の埋立てを許さない継続した闘いを 海は誰のものか」と題した講演を行った。
 中嶋県議は、上関原発問題が浮上してから三七年にもなる祝島の漁業者たちの闘いを振り返ったのち、公有水面について話した。中国電力が祝島の漁業者以外と補償契約を結んだのが二○○○年四月二七日。既に一九年以上が経過している。
 県議会で「一九年以上もたった今、中国電力が上関原発埋立事業を実施できる権利はとっくに消滅している」「祝島漁民が補償を受け取らない限り埋立工事に着手できない、これは事業者と民の関係であり、事業者と公の関係において埋立免許が再延長されたところで、それとは全く関連なく存在し続ける関係」と質問をしたが、県からまともな回答はなかったという。
 続いて、連帯あいさつが行われ、「伊方原発停止・廃炉」愛媛・大分・山口共闘会議などが発言をした。
 そして「上関原発計画白紙撤回と、すべての原発の廃炉を実現させよう! 『奇跡の海』と呼ばれる上関の美しい自然を、未来に残そう! 原発のない安全で安心して暮らすことができる社会をつくろう!」とする集会アピールを採択した。
 最後に「上関原発はいらない」「奇跡の海を守ろう」などの声を上げながらデモ行進をした。
 祝島の島民は三七年も闘ってきた。以前はデモ行進の先頭を歩いていた人たちが歩けなくなっている。そんな中、UターンやIターンで祝島に住み始めた若者が幼子を連れて参加していた。安倍政権による原発政策を打倒し、この子たちが安心して暮らせる社会を残していきたいと思った。



 

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