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     ■2月8日 千葉

    三里塚第三誘導路裁判第三五回弁論


 
 二月八日、千葉地方裁判所民事第三部(内田俊夫裁判長)で、第三誘導路裁判第三五回弁論が開かれた。この裁判は、市東孝雄さんと反対同盟が国と成田空港会社に対して、天神峰の市東さんの自宅と畑を取り囲むように建設された第三誘導路およびB滑走路そのものの運用差し止めを求めて闘っているものだ。
 この日の裁判では、裁判長の交代にともなう更新意見陳述が反対同盟弁護団より行われた。
 弁護団は、地元住民をまったく無視して強行された成田空港の位置決定過程から論を説き起こし、今日に至る成田空港の建設と機能強化が「累積した違憲・違法の上に、さらに違法・違憲を重ねるものだ」と指摘した。そして、「成田空港は地域住民を圧殺する国家犯罪として登場した」と空港の反人民的性格を喝破した。
 この裁判において、国と空港会社は「騒音は受忍すべき」もので、「市東さんには原告適格性はない」などという暴論を主張している。また、自らが果たすべき立証責任も放棄している。前任の裁判長はそのような国と空港会社に肩入れする訴訟指揮を露骨に行ってきた。弁護団はこれらを厳しく批判し、新任の裁判長に対して公正な裁判を行うよう強く要求した。
 裁判においては、三里塚関係裁判だけに適用される裁判所の過剰な警備体制への批判、WHO(世界保健機関)欧州事務局のガイドラインなど国際的な基準を超える騒音が、住民の健康にもたらしている深刻な被害、それをさらに拡大する空港機能強化策への批判などが合わせて展開された。
 報告集会では、前日に市東さんの天神峰の畑について、東京高裁で裁判の終了までは強制執行の停止が勝ち取られたことが報告された。反対同盟事務局は、天神峰現地への結集の強化、そして三月三一日の成田市赤坂公園での全国集会の成功を呼びかけた。それに応え、反対同盟と共に闘いをさらに強化していこう。


 

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