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     3月16日 沖縄

    土砂投入を許さない!辺野古新基地建設絶対阻止

   県民大会に一万余の総決起
     

  
 三月十六日、那覇市内の新都心公園にて「土砂投入を許さない! ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める3・16県民大会」が開かれた。主催は、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」で、一万人を超える人々が結集した。
 新基地建設を強行する日帝―安倍政権は、二月二四日の「辺野古新基地埋め立ての是非を問う県民投票」直後も工事を強行し、三月二五日にも新たな埋め立て区域への土砂投入を開始すると通告している。これまでも知事選をはじめとする各選挙において示してきた沖縄の民意を無視・抹殺してきた安倍政権であったが、七割を占めた「辺野古埋め立て反対」という「県民投票」の意思までも踏みにじる安倍政権への怒りは絶頂に達した。
 主催者代表あいさつで稲嶺進共同代表(前名護市長)は、冒頭「県民投票前から工事は続行するつもりだった」「沖縄には沖縄の民主主義があるかもしれないが、国には国の民主主義がある」と言い放った防衛相・岩屋の発言にふれ、「自ら民主主義を否定し、沖縄県民を冒涜するものだ」と徹底的に弾劾した。そして、「予算も工期も示されない公共工事などありえない」として、「県の試算でも二兆五千五百億円、順調にいっても一三年以上かかる。その間は、普天間基地は放置される」、「この新基地建設そのものが間違い」と批判し、白紙撤回まで力を合わせてがんばろうと訴えた。
 同じく高里鈴代共同代表も、イメージカラーのブルー色で埋め尽くされた会場を見渡し辺野古の海を見ているようだとして、「二三年の反対闘争の中で、辺野古の命を守る会やテント村など現地で頑張ってきたメンバーが亡くなってきた。遺志を受け継ぎ、継続した闘いを改めて示そう。」と訴えた。
 公務出張で参加できなかった玉城デニー知事は、謝花喜一郎副知事にメッセージを託した。その中で玉城知事は、「県民投票では、私の知事選での得票を上回る四三万四千余票が辺野古埋め立て反対の意思を示した。辺野古問題に絞った県民の意思が示されたのは初めてで、今まさに日本政府の民主主義が問われている」とした上で、「国は県民を諦めさせようと躍起になっている」と工事強行の姿勢を露わにしている安倍政権を痛烈に批判した。
 そして「二三年の間、日米両政府のみのSACO合意で県民の頭越しに進めてきた県内移設を検証するために『SACO With 沖縄』設置を提案している」、「新基地建設断念まで揺らぐことなく闘い続ける」と不退転の意思を明らかにした。参加者は満場の拍手で応えた。
 連帯あいさつに立った総がかり行動実行委員会の福山真劫共同代表は、「本土」側の沖縄差別、無関心、闘いの弱さを反省し、辺野古新基地阻止、憲法改悪阻止の闘いを全国で戦い、安倍政権を打倒すると決意をのべた。那覇、南部、中部、北部各地域ブロックからは、特に若者世代から「オジー、オバー達だけに任せるのではなく、若者の責任で時代を切り拓こう」との元気な発言が出され、会場は大いに沸いた。
 満場の拍手で採択された大会決議では「県民投票で示された民意を尊重し、埋め立て中止、辺野古新基地建設即時断念」「活断層、超軟弱地盤、米国安全基準抵触の高さ制限での矛盾、環境破壊の赤土交じりの土砂撤去」「オスプレイ配備撤回、普天間基地即時運用停止、閉鎖・撤去」を要求した。
 大会は最後に、「土砂投入をやめろ!」「民意は示された!」のメッセージボードを高々と掲げ、ガンバローを三唱した。大会では、三月二五日新たな土砂投入に対し、総行動が呼びかけられた。参加者は辺野古現地闘争への結集を再確認して散会した。



 

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