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     3月24日 大阪 

   「止めよう! 戦争への道 めざそう! 
   アジアの平和 関西のつどい」開かれる
     

   
 三月二四日(日)、大阪天満橋のエルシアターにおいて「止めよう! 戦争への道 めざそう! アジアの平和二〇一九関西のつどい」が開催された。
 最初に主催者代表として大阪平和人権センターの米田彰男さんからの挨拶があった。内容は以下の三点であった。
 一点目は東アジア情勢について。先日開かれた米朝会談は朝鮮戦争終結とまでは行かなかったが、韓国の文在寅大統領は三月一日の独立運動一〇〇周年記念集会で、朝鮮戦争の終結、朝鮮半島の非核化に向け米朝に働きかけ、このことを推進する役割を果たすと明言をしている。私たちもこの流れを止めさせない日本における大きなうねりをつくろう。
 二点目は沖縄の闘い。新基地建設反対を掲げた玉城デニー知事が誕生し、辺野古新基地建設の是非を問う住民投票で沖縄県民の圧倒的な反対の意思が示された。しかし、政府は住民投票の結果が出る前に新たな土砂投入を決めていた。力づくで基地建設を進める強圧的な姿勢を示した。沖縄では大規模な抗議集会を開き、沖縄の民意は屈しない事を明らかにした。大阪でも引き続き沖縄の運動に連帯し、辺野古新基地建設反対の運動を盛り上げ、安倍首相退陣へ向け闘いを強化しよう。
 三点目は、統一地方選、大阪維新との闘い。大阪都構想は前の住民投票で大阪市民の民意は反対であると示された。大阪維新はこの民意を無視してまたぞろ統一地方選に争点として持ち出し、あろうことか市長と知事を入れ替えて選挙に打って出てきた。松井、吉村を落選させることで維新政治に終止符を打ち、そのことによって安倍政権を退陣に追い込み九条改憲を阻止しよう。「維新の候補者を当選させないために、ぜひとも選挙へ行っていただきたい」との発言で挨拶をしめくくった。
 続いて、徐勝(ソスン)さん(韓国又石(ウソク)大学碩座(セキザ)教授・東アジア平和研究所所長)から「朝鮮半島南北和解・協力と東アジアの平和」と題して講演が行われた。
 徐勝さんは昨年四月二七日の「板門店宣言」で特に注目すべきは「わが民族の運命は、われわれ自ら決する」という民族自主の原則を確認した事を挙げ、自分たちの事を自ら決定する事がもっとも大切な事であることが強調された。
 基調講演は、準備されたレジュメ ①東アジアの形成 ②朝鮮半島分断の起源 ③朝鮮半島「分断時代」と南北の和解・協力 ④米朝交渉の構造 ⑤東アジアのホットスポット朝鮮半島の平和は、東アジアにどのような変化をもたらすのか? にそって進められた。
 講演最後に沖縄問題について語られた。沖縄は、「非暴力・平和的」な闘いを続けてるが、それは自分達の力量の範囲でもっとも効果的な闘争として、極めて優れたものだ。沖縄は、実力で、日本政府・アメリカと闘争する事が現実不可能である。沖縄では「負けない事が勝つことなんだ」そしてあきらめないで闘争を続ける。抑圧者と被抑圧者という関係の中で、集団としての民族的なアイデンティティが形成される。翁長知事がおっしゃってた「イデオロギーよりアイデンティティ」とはまさしくそのことである。
 沖縄闘争が「沖縄の問題は沖縄の自分たちが決定するんだ。安倍は横から余計な口を挟むな」というのがその本質である。朝鮮半島の平和は朝鮮だけで存在しているのではない。日本においては、沖縄の闘争の持続とともに、安倍政権のような反平和勢力、新帝国主義勢力に対して抵抗していく。それに向かって力を尽くす事が東アジアの民衆闘争のもっとも革新的な、重要な課題であると結論づけた。
 そして「韓国の人たちは沖縄のことを知らない。沖縄の運動とその先進性を学ばなければいけない。と同時に、主権者連帯を沖縄と積極的に進めていく。そのために、私は又石(うそく)大学の東アジア平和研究所の所長として、そこを舞台として一緒懸命やりたい」という決意を述べて、講演を締めくくった。
 徐勝講演の後には在日韓国青年同盟・大阪府本部のみなさんによるサムルノリの演奏があり、その後に「辺野古」県民投票の会の代表の元山仁士郎(もとやま じんしろう)さんから「辺野古県民投票の結果とこれからの闘い」についての講演があった。
 続いて、政党挨拶が立憲民主党大阪府連と社民党大阪府連からあり、連帯アピールが、①辺野古に基地を絶対につくらせない大阪行動(大森正子さん)と②全日建連帯労組・関西生コン支部(福嶋聡さん)からあった。
 そして中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク代表)から集会まとめが行われ、高木敏雄さん(戦争させない一〇〇〇人委員会)から今後の行動提起が行われた。
 最後に垣沼陽輔さん(全日建連帯労組・近畿地方本部執行委員長)のデモ説明とシュプレヒコールで集会は終了。その後、西梅田までのデモが貫徹された。


 

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