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     12・3 千葉

   第三誘導路裁判
    黒塗り調査資料を徹底追及
      

 
 一二月三日、千葉地裁民事部において第三誘導路裁判が行われ、われわれは反対同盟とともに傍聴闘争に決起した。
 この裁判は騒音問題などを継続的に審議しているが、現在の争点は基本計画違反の空港建設強行についてである。
 公共事業などは事業主体が基本計画を出して、この計画に基づいて住民の理解を求めるという手続きをとる。しかしながら成田空港は、一九六六年の閣議決定以降、なし崩し的な空港拡張が強行されてきているのだ。一つの滑走路に三つの誘導路を建設したり、暫定滑走路の北側移設などという基本計画にはない工事が強行さている。六六年に発表された基本計画とは全く違う空港の建設が強行されているのだ。こうした、空港建設のデタラメを追及する裁判として、本裁判は闘われている。
 冒頭に原告として反対同盟顧問弁護団が被告である国と空港会社に対する意見を表明した。この裁判の過程で、空港会社側は騒音問題について、およそまともとは言えない調査資料を出してきた。しかもこの調査資料には調査した学者や関係者などの名前が黒塗りで非公表としてきたのだ。その黒塗りの理由が、「いわれのない非難や誹謗を受けるおそれがある」などというまったくふざけ切ったものである。
 顧問弁護団はこの点を追及した。「いわれのない非難をうける恐れ、などいうのはまったく失礼極まりない表現であって許されない。わたしたちは、科学的根拠に基づいた論議をしたいだけです。しかしながら、調査した学者や関係者の名前が記載されないのであれば科学的論議にはならんでしょう」と述べた。
 この追及に対して空港会社側は「これまでの資料で十分だと思います」と反論にもならない反論をした。
 すぐさま傍聴席から抗議の声が上がる。「ふざけるな! 関係者の名前がないのに資料になるのか!」。弁護団と傍聴席一体となった抗議の声が飛ぶ。しかし、こうしたふざけた空港会社の態度に対して内野裁判長は、「原告の言いたいことはなんですか?」などと火に油を注ぐような発言を行った。「きちんとした裁判をやれ! 空港会社の肩を持つな!」という怒りが法廷内に渦巻いた。
 われわれは、国―司法―空港会社一体となった裁判を決して許しはしない。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団とともに、断固として裁判闘争に決起していく。
 三里塚空港粉砕! 反対同盟農民の営農・生活破壊を許すな!



 

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