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     3・7 東京

   東電は原発事故の責任をとれ
    東海第二原発再稼働許すな
   

 
 ● 東電本店合同抗議行動

 東日本大震災―福島第一原発事故から九年目の三月七日午後、「東京電力は福島原発事故の責任をとれ! 第七八回東電本店合同抗議行動」が二〇〇名の結集で取り組まれた。呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」。
 午後一時から、新橋駅至近の東電本社前での抗議行動は「多摩川太鼓」の演奏で始まり、最初にジャーナリストの鎌田慧さんがあいさつを行った。
 鎌田さんは、「福島では、子供たちの甲状腺癌発症が増加している。事故から約一か月避難できなかった飯館村の住民は、放射線をもろに浴びたため、癌でどんどん亡くなっている。こういう現状をまったく無視して、東電は自分たちの金もうけのために原発再稼働を進めようとしている。このような非人間的企業が東電だ。さらに、赤字で国に管理されていながら、東海第二原発再稼働のために金を出すなどというデタラメをやっている。こんなことは絶対に許されない。これからも原発にとどめを刺す闘いを一生懸命やっていこう」と語った。
 福島原発被害東京訴訟原告団長の鴨下祐也さんは、「いま原発事故からの避難者にとって一番重要なのは住宅の問題だ。私達は東京都に対して『住宅支援を打ち切るな、追い出すな、話し合いに応じろ』と訴え続けてきたが、そのような中で、なんと福島県が避難者を訴えるという訴訟が三月中にも提訴されようとしている。絶対に許してはならない」と語った。
 双葉町からの避難者は、「福島では毎年健康被害がひどくなっている。子供の甲状腺がん増加の他にも、私の三名の友達が水晶体をやられて失明している。そしてこの九年間で二三〇名もの自殺者が出ている。私は東電を絶対に許さない。東海第二原発再稼働を絶対阻止しなければならない」と訴えた。
 さらに、日本音楽協議会、豊岡マッシーさんによる歌の披露や、数団体からの東電本店に対する申し入れ、福島在住の武藤類子さん、柏崎刈羽原発再稼働に反対する新潟県住民からのメッセージ代読などが行われた。
 最後に、東電本店前抗議行動では恒例の「ドンパン節」合唱と多摩川太鼓演奏で集会を締めくくり、たんぽぽ舎の柳田さんが閉会あいさつで東電本店前合同抗議行動は終了した。

 ● 日本原電抗議行動

 東電本店合同抗議につづいて、「東海第二原発、再稼働工事はやめよ! 日本原電本店抗議」行動が一五〇名の結集で取り組まれた。主催は、「とめよう! 東海第二原発首都圏連絡会」、協力が「再稼働阻止全国ネットワーク」。
 午後三時三〇分より、秋葉原にある日本原電本店前で集会が始まった。
 司会者からのあいさつでは、「新型コロナウィルスの影響で、様々なイベントや集会が『自粛』要請で中止となっている。しかし、住民への説明や合意もないままに、東海第二原発再稼働に向けた動きがどんどん進んでいる。民意を無視して進められている沖縄の辺野古新基地建設とまったく同じだ。私達は今こそ絶対に屈しないという意思を示していく必要があるという思いでこの集会を開くことにした。心を一つにして共に闘おう」と集会開催に至る経緯が語られた。
 主催者あいさつの中で柳田さんは、「二月一五日に東海第二原発のある東海村で現地調査を行ったが、再稼働に向けた工事が、住民合意のない中でもどんどん進められていた。茨城現地としっかり連帯して再稼働阻止の運動を広げていきたい。共に頑張ろう」と語った。
 次に、東海第二原発差し止め訴訟原告団事務局長の大石さんはじめ、東海村住民三名からの発言が行われた。大石さんは、「すでに差し止め裁判は八年に及んでいるが、今年五月に結審となり、二〇年中に判決が出される。私達はどういう結果が出ようと闘い続ける。この問題は東海村に限られた問題ではなく、首都圏の住民全体が当事者だということを大きな声で訴えていくことが大事だ。腐りきった国、東電、日本原電を封じ込める大衆運動を作りだしていこう」と語った。
 たんぽぽ舎の山崎さんは、「日本原電は、私達との話し合いを東電以上に拒否している。説明を放棄している以上、再稼働する資格などない。そして特定重大事故等対処施設(特重施設)については、その詳細も運用方法も一切公開されていない。こんなものを持ってこられて『安全だ』と言い張られても誰も信じないのは当たり前だ」と語った。
 その後、バンドの演奏や、「経産省前テントひろば」などいくつかの団体・個人からのアピールが行われた。
 最後に、日本原電本店に向け、参加者全体で「日本原電原発やめろ!」「東海第二はこのまま廃炉!」「老朽原発動かすな!」と怒りのシュプレヒコールを叩きつけて行動は終了した。


 

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