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   12・21 千葉

  
空港会社は「明け渡し請求」を取り下げろ

    千葉地裁包囲デモ闘う

 

 一二月二一日午前、市東さんの農地をめぐる耕作権裁判が開かれた。これに先立って、三里塚芝山連合空港反対同盟呼びかけの千葉地裁包囲デモが闘われた。
 本年はコロナ禍や文書提出命令に関する即時抗告などによって、公判が次々と延期となり、この日の公判が本年で初めてとなった。
 午前九時過ぎから、葭川公園でデモ出発前の打ち合わせが行われた。
 反対同盟事務局の萩原富夫さんは、「先日の東京高裁の請求異議審では不当な判決が出たが、私たちはこれにめげることなく闘い続ける。本日は裁判長が交代して最初の公判となり、更新意見陳述が行われるが、不当な訴訟指揮を許さないためにも気合を入れて傍聴闘争を闘おう」と語った。
 その後、動労千葉、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会がそれぞれ連帯アピールを行った。
 最後に反対同盟事務局の太郎良陽一さんが、「一七日の高裁での許しがたい不当判決に対し、これからも闘い抜いていかなければならない。地裁へ向けたデモ、裁判、その後の報告会を寒さに負けず闘っていこう」と締めくくり、全体でシュプレヒコールの後、デモに出発した。
 デモ隊は、沿道の市民に「強制執行を許さないぞ!」「市東さんの農地を守り抜くぞ!」と口々に訴えていった。千葉地裁前では「東京高裁不当判決弾劾!」「本田裁判長は空港会社の言いなりになるな!」「不当な訴訟指揮を許さないぞ!」とシュプレヒコールをあげた。
 デモ終了後、参加者は直ちに裁判傍聴闘争へと向かった。

 耕作権裁判闘争
 市東さん「天神峰で闘い続ける」



 一二月二一日、千葉地裁において耕作権裁判が行われた。裁判長が内田から本田に変わったので更新意見陳述がなされた。
 冒頭に市東さんが意見陳述を行った。「私は天神峰で畑を耕して闘っていきます。私は親父から農業を引き継いで無農薬野菜を作ってきました。しかし、空港会社は私が『不法耕作』しているという。天神峰と南台の農地は私の命です。政府と成田空港会社は命である農地を私から取り上げようとしています」。
 「一七日の請求異議審控訴審における不当判決は許せません」。「耕作権裁判では空港会社に文書提出命令が出ています。しかし空港会社はこの命令を無視し、重要書類を隠し続けています。まったく空港会社は裁判所を冒とくしているとしか思えません。全ての重要書類が出せないのなら、それは公正な裁判とはいえません。裁判所は空港会社の不誠実な態度を改めさせるべきです。空港会社の現在のような態度を裁判所は容認すべきではありません」。
 裁判所の不正を弾劾し、自らはあくまで天神峰で闘い続ける決意と請求異議控訴審における不当判決を徹底的に弾劾していった。
 続いて弁護団が意見陳述を行った。その中で、耕作権は市東さんにあること、そして空港建設と農地の強制収用の不当性を明らかにしていった。さらに「成田は特別案件」として憲法すら適用させない裁判所の根本的姿勢を糾弾していったのである。
 弁護士会館で報告集会が行われた。弁護団から、先ほど千葉地裁で市東さん農地の強制執行停止の仮決定が三月末日の期限つきながらも勝ち取られたことが報告された。
 強制執行を許すな。反対同盟とともに闘おう!




 


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