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    11・23~12・9  福井

  
老朽原発動かすなリレーデモ闘われる

    全国から延べ1360人が参加



 老朽原発の再稼働をめぐる情勢が風雲急を告げる中で、昨年末、一一月二三日から一二月九日までリレーデモが闘われた。出発点は、大阪の関西電力本店前から、京都、滋賀県琵琶湖の西岸を通って、最終は福井県美浜町にある関西電力原子力事業本部前までの約二〇〇キロメートル、四府県を貫通して行われた。高浜原発から関電本店に攻め上った前回のリレーデモとは逆コースだ。
 出発日となる一一月二三日、関西電力本社前には約六〇〇名が結集して、関電包囲大集会が開かれた。この間何度も関電前大集会が行われてきたが、今回はさらに緊張感が高まっている。老朽原発の再稼働は、原発全廃のための最重要の課題であると同時に、二〇二一年初頭にも再稼働があり得る最も切迫した攻防だ。その最初の再稼働が目論まれている四〇年超え老朽原発が美浜三号機なのである。
 今回のリレーデモの中でも、デモ隊が歩いた全区間で、多くの地元住民の声援や激励や、カンパが寄せられた。老朽原発の再稼働は明らかな約束破りであり、原発の六〇年使用の道を開く危険極まりない暴挙である。まして新型コロナの収束のメドも立っていない中で、大規模避難を伴う事故の可能性が高まる老朽原発の再稼働がどれほど無謀なことか。老朽原発再稼働は地元だけの課題ではなく、ひとたび事故が起きれば関西全域、中部地方にまで被害が及ぶ全国的な問題である。どの段階であったとしても老朽原発の再稼働は必ず止めなくてはならない。
 そのために今回のリレーデモでは、デモだけではなく、地元同意過程に入っている高浜町議会・美浜町議会への数度の傍聴や抗議行動をも挟みながら、地元自治体に圧力をかけ、再稼働反対の世論を目に見えるように示す闘いとしても行われた。また、このリレーデモの最中の一二月四日に大飯原発の設置許可取り消しを命じた画期的判決(大阪地裁)も力にして、闘いを広げなくてはならない。
 関電前を出発してから、雨の日も風の日も、一二月九日までの約二週間、全関西、全国から延べ一三六〇人が参加した。最終日の一二月九日、美浜駅前には平日の取り組みであるにもかかわらず全国から二〇〇名が結集し、美しい初冬の田園風景の中に色とりどりの旗が林立し、関西電力原子力事業本部前での力強い抗議行動で締めくくった。
 年が明け、一月二四日には再度の関電前大集会が、三月には若狭現地での大集会が予定されている。老朽原発再稼働を阻止するまで闘いは止まらない。全国からの参加を強く呼びかける。



 


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