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   3・7 大阪

  「さよなら原発関西アクション」集会

   四五〇名が大阪・梅田をデモ

 


 三月七日、大阪北浜のエルシアターにおいて「さよなら原発関西アクション実行委員会」主催の集会が開催された。
 集会は「月桃の花」歌舞団による力強い歌と踊りで始まった。
 原発に反対する福井県民会議の宮下正一さんがアピールを行った。宮下さんは次のように述べた。四〇年を超える老朽原発三基、高浜一・二号機、美浜三号機再稼働が画策されている。ムチャクチャだ。だがすでに高浜町長や美浜町長が同意してしまった。杉本福井県知事は昨年使用済み核燃料中間貯蔵施設の県外保管場所の明示がない限り議論はできないといっていたが、今年になって突然、県議会に再稼働の議論を要請。知事の態度変更に多くの批判が噴出しているが、情勢はきわめて不安定だ。宮下さんは、是非、知事や県会議員に対し、「再稼働しないで欲しい」と電話やファックスをして欲しいと訴えた。
 福島からは「フクシマの今」と題して武藤類子さん(福島県三春町在住)が報告を行った。原発事故から一〇年たった福島で今いったい何が起こっているのかを、資料(写真)を交えて話された。一〇年たっても解除されない原子力緊急事態宣言の下、大々的に喧伝される復興の一人歩きが、未だ解決されない深刻な問題を覆い隠している。原発事故の実態は未だ解明されず、東電の安全管理の悪質さや無責任さが浮き彫りになった。廃炉はまだまだ遠い道のりであるという、生々しいフクシマの現状が知らされた。最後に、地裁で「全員無罪」という驚くべき判決が下された「東電刑事裁判」の控訴審への支援が呼びかけられた。
 青森からは「六ヶ所再処理の中止を」と題して佐原若子さん(あおもり市民連合共同代表)からの報告があった。佐原さんは、再処理施設の中にある六ヶ所活断層と、六ヶ所村の東側にある大陸棚外縁断層に大きな揺れがあればどんな事が起きるだろう。国が想定する地震動の一〇〇倍以上の地震になる。しかし耐震補強工事はできていない「お手上げ状態」にある。再処理は絶対に許してはならないと強く訴えた。
 休憩後にはまきなおみさん(避難者)からのアピールがあった。
 そして集会の最後には「原発を止める責任」と題して、元福井地方裁判所裁判長の樋口英明さんの講演があった。樋口さんは「私は危険かどうか決めるという、極めて当たり前の裁判をしただけです」と前置きをして原発の危険性についての講演を行った。そして原発の危険性を知った皆さんは、原発を止める責任者にならなければならないと訴えて講演を締めくくられた。
 講演終了後、西梅田公園までのデモが行われた。集会参加者は四五〇人(主催者発表)だった。

 


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