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   3・11 北九州

  「さよなら原発北九州集会」に

           六〇〇名が参加

 
 三月一一日夕刻、北九州市で、「さよなら原発! 3・11北九州集会」が開かれました。会場のソレイユホールには六〇〇人が集まりました。
 地元のうたごえ連絡会の歌で始まり、集会実行委員会代表世話人である棚次奎介北九州大学名誉教授が主催者挨拶を行いました。
 続いて、「ウクライナの歌姫」とうたわれるカテリーナ・グジーさんによる、民族楽器バンドゥーラの演奏と歌、トークです。カテリーナさんは生後三ヶ月でチェルノブイリ原発事故に遭遇。生まれ故郷(当時は閉鎖都市だった)プリピャチを喪いました。二〇〇六年に音楽家として来日してから、演奏活動を続けて来ましたが、今度は東京で東日本大震災に遭遇。生涯二度目の原発事故に遭うこととなったのでした。ウクライナの家族たちは心配して帰国を勧めましたが、原発事故を語り伝えることが自身の務めだと、日本にとどまって演奏活動を続けているとのことでした。
 その後、「さよなら原発北九州連絡会」の深江事務局長の「原発のない社会をどう引き寄せるか」と題した講演がありました。原発再稼働推進派たちがこんにち、地球温暖化対策として原発の利用を言い始めていることへの反論を展開し、さらに、欧州を中心に再生可能エネルギーが爆発的に普及し、国境炭素税が導入されるなど、火力発電偏重から脱して再生可能エネルギーを普及させる国際圧力が強まっていることを明らかにしました。ことに日照に恵まれている九州では太陽光発電が拡大しているので、九電が原発を優先せずに送電線を開放するべきだ、原発のない未来はすぐそこまで来ている、と喝破しました。
 続いて、「子ども脱被ばく裁判」原告代表で避難者の今野寿美雄さんが講演しました。女川原発で技術者として働いている時に震災に遭い、浪江町からの避難を余儀なくされ、結局家は解体することになった。福島県は被害者側のはずなのに、国と結託して避難先の住宅から避難者たちを追い出しにかかっている。国よりも悪い、と強い糾弾の言葉を述べられました。
 その後は、集会宣言が読み上げられて採択され、「ケ・サラ」「民衆の歌」の合唱で一〇年目の「3・11」は閉会しました。これからも北九州での闘いは続きます。




 


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