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   3・11 東京

   福島原発事故から一〇年

  日本原電、東京電力を弾劾

 


 東日本大震災と福島第一原発事故からの一〇年目、首都圏では「追悼と抗議」の集会が闘い取られた。まず日本原電本店前には「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止全国ネットワーク会議」呼びかけのもと、二三〇名もの人々が集まり「東海原発再稼働反対!」「四〇年超え老朽原発動かすな!」「東電は原電支援をやめろ!」のコールが響き渡り、集会が始まった。
 茨城の闘う仲間二人が参加し、現地報告と「申し入れ書」提出行動を行った。一八日に水戸地裁で運転差し止め訴訟」の判決があるということで、東海第二原発運転差し止め訴訟団でもある報告者の方からは、「福島第一原発事故を起こした加害者東京電力が、この老朽原発を使って原発再稼働を企んでいます。原発事故後こそ、この国の姿があらわになりました。福島の皆さんがふるさとを失い、避難先でどのような仕打ちを受けたか、この首都の老朽原発、東海第二原発を止めることは、東京電力福島原発事故後のその後を経験した私たちの世代の歴史的な責任だと思います」と述べた。しかし原電はふざけたことにコロナ禍を理由に申し入れ書の対面受け取りを拒否し、玄関前のテーブルに置けと言った誠意のない対応であった。東海村現地では安全対策工事と銘打って大量の動員をしながらの対応に参加者の憤りは大きかった。
 そのまま東電本店に移動して「追悼と抗議」の集会(経産省前テントひろば、たんぽぽ舎呼びかけ)が行われた。夕方すぎとあってどんどん人が集まりだして六五〇名の人々が歩道を埋め尽くした。鎌田慧さんや落合恵子さんら人士の発言、福島避難者の青年、被ばく労働者の「あらかぶ裁判」の支援者等々が発言した。福島の現状と原発廃炉にしなければ福島は復興など出来ない、ましてやオリンピックなどとんでもないと、怒りの発言が続いた。
 今回この「3・11」行動の目玉でもある、福島「汚染水」海洋投棄反対! 日韓共同行動に向けたエール交換の宣言文が、韓国とライブでつないで読み上げられ、連帯の挨拶も受けたのであった。今後の反原発運動が国際連帯運動の一歩を踏み出した画期的企画であったといえる。
 この日は経産省前でも「3・11」集会(テントひろば主催)が取り組まれている。福島は安倍のオリンピック誘致のため大嘘と犠牲で一〇年目を迎えている。小児甲状腺がんは増え続け、いまだに三万人以上の方が避難を強いられている。廃炉は一向に進まず、放射能が充満し、汚染水を海に放出しようとしている、これが一〇年目の福島である。私たちはまだ原発の再稼働を止め切れてない現実を痛苦に捉え返し、これからの一〇年、必ず廃炉を実現することを再決意する集会であったといえる。この日は全国で「3・11」が闘われており、この継続した闘いは必ずや全原発の廃炉を実現するだろう!


 


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