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   3・13 山口

「さよなら原発アクション」

    ハートの図柄に反核メッセージ

 

 三月一三日、山口市民会館前にて、「さよなら原発アクションinやまぐち」ミニ集会とパレードが取り組まれた。主催は「上関原発を建てさせない山口地区連絡会」、共催は「上関原発を建てさせない山口県民連絡会」である。
 参加者は八五名。会場には「さよなら上関原発ネットパレード」に寄せられたメッセージが掲示された。「さよなら上関原発ネットパレード」とは上関原発建設予定地の対岸に位置する祝島と小祝島を表わす二つのハートの図柄にメッセージを添えてSNSにアップする取り組みである。国内はもとより、海外からもメッセージが寄せられた。
 開会宣言後、東日本大震災と福島原発事故で亡くなられた方々に対する黙祷が行われた。
 山口県民連絡会共同代表が挨拶。「福島の原発事故から一〇年が経過しました。この一〇年の答えは、私たち人類は原発を持ってはいけないということ。原発を作るのはわや(無茶苦茶)です」「脱原発のメッセージを添えたハートは昨年よりも多く集まりました。原発をゼロにする政府、山口県政を作るために、私たちのハートを多くの人に届けましょう」と呼びかけた。
 続いて、「上関の自然を守る会」の共同代表が発言。中国電力は安全性検証のためのボーリング調査を開始するとしていたが、祝島漁民は調査に抗議しており、調査には踏み切れていない。中国電力は三八年間、住民に対して、上関町には何もない、一次産業はダメになる、原発に頼らないと生きて行けないと思いこませてきた。その住民たちが福島の原発事故以降、自然だけはどこにも負けないと言うようになった。故郷への誇りと愛情を取り戻しつつある。上関原発計画を止めることが福島へのエールになると訴えた。
 次いで、総がかり行動やまぐちの事務局長が発言。日本政府や産業界が脱原発への取り組みを進めること、上関原発計画を白紙撤回することを求めた。
 AWC山口の仲間が連帯メッセージの紹介を行った。「原発いらない福島の女たち」のメッセージでは、マスコミを使った安全・安心キャンペーンの中でフクシマが消されようとしている状況への強い怒りとともに、汚染水海洋放出案との闘いが紹介された。
 最後に、村岡嗣政山口県知事に対して、中国電力による原発建設予定地の公有水面の埋め立て免許を不許可にするよう求める集会宣言を採択した。ハートのメッセージボードを掲げ、「さよなら原発。上関原発いらない」とアピールを行った。
 ミニ集会後は商店街をパレード。昨年に続き、カンムリウミスズメや、段ボールロボットの着ぐるみが登場したほか、原発を襲うゴジラをあしらった神輿が新たに登場し、パレードを盛り上げた。参加者は「原発反対」のゼッケンの他に、上関の海の生き物の写真を印刷したゼッケンをつけ、上関の豊かな自然を破壊する原発建設を止めようと訴えた。
 山口では、三月一一日から二〇日にかけて、県内七箇所で取り組みがなされた。「さよなら原発アクションinやまぐち」もその一環である。
 一連の取り組みに対しては、福島、福井、韓国から連帯メッセージが寄せられた。原発に頼らないまちづくりと、国際的な脱原発の運動の建設という二つの課題と希望とが提示された。全ての放射線被ばく者への補償を勝ち取るために、そして、新たな被ばく者を生み出す原発を廃炉にするためにともに闘おう。


 


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