共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   3・21 福岡

 自衛隊水際地雷敷設訓練の中止を求め

      糸島市福吉浜で緊急抗議

 

 三月二一日「自衛隊の水際(すいさい)地雷敷設訓練の中止を求める集会」が、福岡県糸島市福吉漁港近くのしおさい公園で開催された。風雨の悪天候の中にもかかわらず地元糸島市、福岡市、佐賀県から労働者市民一〇〇人が集まり抗議集会をおこなった。急遽立ち上げた水際地雷敷設訓練の中止を求める実行委員会(一〇団体)が呼びかけた。
 訓練は一九日から二五日の一週間、福吉漁港沿岸と沖合で陸上自衛隊第五施設団(福岡県小郡駐屯地)が水陸両用走行できる九四式水際地雷敷設装置(重量一六トン)三台を使って水中偵察、水上航行訓練、夜間訓練も行い、海岸線に水中地雷を設置する軍事訓練である。地雷敷設装置(陸上部ではタイヤで、水中ではスクリュ―で駆動走行)が陸上から水中に入り、上陸部隊阻止のため対舟艇用の水中地雷を設置する「島嶼防衛」の訓練だ。今回の訓練は地雷敷設装置など車両一〇台、隊員約二〇名とされている。漁港に隣接し近くにはカキ小屋、人家が多いところだ。
 集会では、これまでの経過を糸島九条の会が報告した。さらに実行委員会の特別発言として糸島市議会議員、元市議会議員、戦争政権に反対し行動する実行委員会、玄海原発に反対する住民対策会議の方々がそれぞれ報告を行い、住民に災害訓練とウソをつき訓練を強行しようとする自衛隊に中止を求め、議会や住民に報告しない糸島市に抗議の声を次々とあげた。各地で自衛隊と米軍の共同演習が行なわれる中、二〇一五年につづいて秘密裏に行うとした地雷敷設訓練を許すことはできない。
 一月中旬に自衛隊が糸島市役所に打診し市が容認。二月一七日に市役所で関係各課と調整を行い、二四日に福吉校区区長会で自衛隊の説明会。区長は校区の住民に回覧板を回した。自衛隊は説明資料に宮崎県の災害訓練の写真をのせ、市や区長は災害訓練と言いわけする。住民が生活する場所で自衛隊の軍事訓練が長期間行われる重大事態なのに、自衛隊は市長にも知らせず、議員たちも知らず、校区以外の住民にも知せていない。たまたまその校区区長説明資料を目にした住民などから発覚したのだ。すぐに水際地雷敷設訓練の中止を求める実行委員会が形成され、①小郡の自衛隊第五師設団へ抗議行動、②市に対して中止申入れ書を出すなどの取り組みがなされた。
 昨年も佐世保の自衛隊が野北漁協に「新人隊員の遊泳訓練」を打診してきたが、漁協が危険だからと拒否。糸島は自衛隊の訓練場として狙われている、との発言があった。さらに行動実は、南西諸島の自衛隊配備の中にこの訓練があることを指摘し、北東アジアの平和を求めて際限のない軍拡を止めようと訴えた。自由スピーチがつづき、九大名誉教授の閉会挨拶で、自衛隊と糸島市に訓練中止を求める抗議集会は終了した。
 参加者らは、その後水際地雷敷設装置や軍用トラックがある海岸に移動し監視の後散会した。

 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.