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   4・9 東京

  けんり春闘第四波行動

   一〇〇名が中央総行動



 四月九日、けんり春闘全国実行委員会の4・9中央総行動が取り組まれました。21けんり春闘の第四波行動という位置づけの中央総行動です。コロナ感染の現状を踏まえて、動員は首都圏で活動する実行委員会参加労組のみでの総行動となりました。全体で一〇〇名ほどが参加しました。
 行動の一発目は、鶯谷にあるホテルシャーウッド前での行動。全統一労働組合ピードア分会の解雇争議で、鶯谷や渋谷のホテルワーカーでつくる分会です。組合員三九名全員がフィリピンからの移住労働者とその子ども世代の労働者。九割が女性です。会社は長年働いてきたホテルワーカーを雇用保険にも加入させずに使ってきました。無責任な経営を変えるために組合をつくりましたが、使用者側はハラスメントをはたらいたあげく、コロナを理由に全員解雇しました。
 二発目は、日本橋の新日本ウエックス東京本部前での行動。神奈川シティユニオンの解雇争議です。新日本ウエックスは全国に展開するリネンサプライの会社です。二〇一九年に野田工場でペルーから移住してきた日系人労働者を解雇。〇二年から〇七年まで雇用保険に加入させずに働かせてきました。コロナを理由に団交拒否。現在、神奈川県労働委員会に不当労働行為の救済申し立てを行って争っています。
 ふたつの社前行動の後、大手町の経団連会館前に移動し、コロナ禍にも関わらず、暴利をむさぼる経団連に抗議の声をあげました。東京全労協の中原副議長が司会をしました。主催者あいさつに立った21けんり春闘全国実行委員会の渡邉共同代表は「経団連に集まる大企業の内部留保は、実際に増え続けている。内部留保はすでに五〇〇兆に迫ろうとしており、国家予算の四年分を大きく超えている。いざというときのお金なのだから、今こそ、日本のゆがんでしまった経済を立て直すために吐き出すべきだ」「春闘は後半戦。民間大手の春闘は、企業内にこもってしまい、姿が見えなかったが、私たちは、街頭に出て、要求を社会に向かって掲げていく。ともに、闘いをさらに進めていこう」と述べました。
 参加労組からの決意表明として、郵政ユニオンの浅川中執、移住労働者として全統一ピードア分会と神奈川シティユニオン、全統一の鳥井特執、公務公共職場から全水道東水労・寺嶋副委員長、中小民間職場から全国一般東京南部・井田執行委員、争議の現場から全日建連帯関東支部・玖島書記次長(関生弾圧への反撃のよびかけ)が続き、最後にシュプレヒコールをあげて、まとめと団結がんばろうを平賀共同代表が行いました。
 中央総行動のしめは銀座デモ(日比谷公園中幸門~鍛冶橋コース)で、行動の内容を街頭でアピール。東電本社前では原発汚染水の海洋投棄方針を弾劾し、旧銀座日航ホテル周辺ではJAL不当解雇撤回争議の解決を訴えました。
 昨20春闘はコロナ感染拡大と最初の「緊急事態宣言」が出された中で、春闘行動が軒並み中止となりました。今年は、限定動員での中央総行動でしたが、万全を期して取り組みました。入管法改悪がたくらまれる情況のもとで、職場での春闘を基盤にしつつ、職場を超えて、社会と結びつくけんり春闘にするための意義のある行動となりました。

 


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