共産主義者同盟(統一委員会)






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   ●全国各地で「闘うメーデー」


 ■4・16 東京

  第92回日比谷メーデー

日比谷野音で集会 新橋駅前でスタンディング


 四月二五日から東京では、コロナ感染拡大の三回目の非常事態宣言が出された。
 そのため、第九二回日比谷メーデーは、主催実行委員会のスタッフと発言者の約一〇〇人が日比谷野外音楽堂に結集し、無観客・オンラインで開催した。約一時間、当初の式次第どおりおこない、成功をかちとった。
 デモ行進は中止として、新橋駅SL広場でのアピール行動を約一二〇人で四五分間おこなった。横断幕、ボード、ポスター、組合旗を掲げたスタンディングとリレートークで、労働者の祭典らしい雰囲気となった。



 ■大阪

 第92回中之島メーデー

緊急事態宣言下で労働者の団結示す



 五月一日、大阪市北区の中之島公園剣先ひろばにて第九二回中之島メーデーが開催された。昨年はコロナ緊急事態宣言により、通常のメーデー集会は自粛せざるを得ず、各労組代表者によるメーデー街宣の出発集会(会場も変更)となんば高島屋前でのメーデーアピールという特殊な形態での実施となった。今年は例年通りの中之島公園での開催とデモ行進を準備してきたが、三度目の緊急事態宣言という事態となり、実行委員会では真摯な議論が行われた。この間の安倍・菅政権の新型コロナ対策やその他の政策、また、大阪においては吉村、松井ら維新の政策を見れば軍事強化やオリンピック、万博、大阪市廃止住民投票と自分たちと大資本の都合ばかりを優先し、肝心の人民の命と暮らしは後回しとなってきた。二年目、三度目の緊急事態は前回以上にやつらによる人災である。黙っていたら殺される。たとえ緊急事態宣言中であろうともメーデーの旗を降ろすわけにはいかないとメーデー決行を決定した。
 当日は新型コロナ対策を徹底して行った。会場入り口には検温、消毒ブースを四か所設置。もちろん、体調不良、発熱の場合は参加しないように周知された。各労組には動員をかけないよう周知され、あくまでも組合員の自己判断による参加を呼び掛けた。それでも三〇〇人の仲間が結集し、集会資料が足りなくなった。また、集会後のデモ行進は参加者からのコール返しはなしとし、代わりにポテッカーを掲げることとした。
 集会は全日建関生支部の武洋一さんのあいさつで始まった。この間の弾圧との闘いへの連帯に対する感謝が述べられるとともに、弾圧下で進む労働条件の切り下げや二〇一七年の運賃値上げストから逃亡した流れで経営に屈服する労組の醜態などが報告された。続いて中之島メーデーに結集する各労組からの争議アピール、川口真由美さんの歌、市民団体、各政党からの連帯挨拶、実行委員会からの集会開催の経緯並びにデモ説明と進められた。最後に参加者一同でポテッカーを掲げて記念撮影をし、団結がんばろうで締めくくった。
 いよいよデモ行進となった時、突然空が暗くなり、季節外れの雷雨に見舞われた。出発時間ぎりぎりまで待機したが雨脚はおさまらず、急遽実行委員会を開き協議した結果、デモ行進の中止を決定した。
 残念ながらデモは中止となったものの、緊急事態宣言下で中之島メーデーの集会をやり切ったことの意義は確認しておきたい。



 ■京都

 第31回京都メーデー

「労働者には社会を動かす力がある」



 五月一日、京都では「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう! 第三一回京都地域メーデー」が開催され、約七〇名の労働者・市民が参加した。この行動は、中小零細企業の労働組合などでつくるユニオンネットワーク・京都や、反戦・反原発・反差別などを闘う市民団体などによってつくられる実行委員会が主催した。

 午前一〇時、メーデーのデモに先立って、円山公園内のラジオ塔前広場に集合した。まず、主催者から「今日、五月一日は世界の労働者が一斉に声をあげるべき貴重な日。コロナ禍で、非正規労働者、女性や若者にしわ寄せがいっている。世界の労働者とつながって、こういう社会を変えていこう」と呼びかけがあった。
 国内外から寄せられた四つの連帯メッセージが紹介され、続いて来賓や実行委参加団体などから一三人が次々と発言した。原発や米軍基地、特定秘密保護法や「デジタル庁」設置の動き、労働組合つぶしを狙う弾圧など、現在の自公―菅政権の政策が資本の利益を守り、労働者・市民を搾取・収奪し、権利を奪うことを狙っていることを次々と暴露し、同時にそれぞれの闘いの報告を行なった。
 最後に、「戦争政策を進める菅政権を打倒しよう。コロナ禍の緊急事態で、現場で働く労働者たちの仕事の大切さが再認識された。労働者には社会を動かす力がある。団結した労働者の闘いには社会を変える力がある。万国の労働者、団結せよ!」という力強いメーデー宣言を参加者全体で採択し、京都市役所前までデモ行進した。参加者はプラカードを掲げ、あるいはシュプレヒコールで、「コロナを理由に解雇をするな」「長時間労働をなくそう」などと訴えた。



 ■山口

 メーデーデモを貫徹

5・3 憲法を守る山口集会に120名



 連帯労組・やまぐちは、五月一日夕方、雨後の風吹きすさぶ中を組合員と仲間の一〇名でメーデーデモを貫徹した。山口市の商店街に、「全国一律どこでも最低賃金一五〇〇円に、非正規差別を許さないぞ! 八時間働いて人間らしく生活できる賃金を!」の声が鳴り響いた。横断幕や幟を持ち、腕章を付けて打楽器を打ち鳴らして歩いた。また、労働者が安心して暮らすために、反戦・反核・反原発・九条改憲反対も必要だと訴えて、買い物客の注目を集めた。メーデーデモの最後に、山口市民会館前において一人一人が思いを語った。
 五月三日午後、山口市民会館小ホールにおいて「憲法を活かす市民の会・やまぐち」と「憲法を守る山口集会実行委員会」の共催で「2021憲法を守る山口集会」が一二〇名の結集で開催された。
 メイン講演は山口大学准教授の「〝わきまえない〟人々と憲法」というテーマで行われた。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言から見える、支配構造に組み込まれた差別を紐解かれた。
 「長いものに巻かれよ」という権威主義が、多くの人々に沈黙を強制して、弱い立場の人にしわ寄せがゆく現実を、民主主義の破壊として断罪された。この反論や自由をゆるさぬ空気(同調圧力)を壊すためには、「わきまえずに」声を上げ続けることが一番大切だ。多様性を認め合うことが社会の成長につながることをわかりやすく話された。一人一人が声を上げることが、社会を変えていく原動力となることを改めて感じた。
 続いて、下関市立大学を私物化する現下関市長(安倍晋三の元秘書)を糾弾する報告と、伊方原発の差し止め訴訟から見えてくる司法の権力への従属と真実の隠蔽の事実が報告された。
 次に5・3憲法集会アピールの採択を行い、権力者による政治の腐敗と民主主義の破壊を許さず、「わきまえずに」声を上げ続けることを誓った。
 最後に、憲法を活かす市民の会の仲間の先導で、「ピースアラーム」を参加者全員で行った。楽器を鳴らし、手をたたくことで安保法制を廃止して憲法九条改悪を許さない意志表示をした。
 閉会あいさつでは、作詞家なかにし礼さんの平和を求める詩を朗読して、若者へのメッセージとした。



 


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