共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   
  
■5・15
 九州・山口政治集会開催
 ―生命と生活破壊の菅政権打倒を意思統一
 



 五月一五日、山口市内において共産同(統一委)九州山口政治集会が開催された。
 昨年に続き、コロナ感染の拡大する中で、同志の多くがリモートでの参加を余儀なくされたが、人民の命と生活を破壊する菅政権打倒にむけて断固として政治集会を勝ちとった。
 冒頭で、海外からフィリピン民族民主戦線と台湾労働党の連帯メッセージがビデオで流された。独占資本主義を守るために現政権が行っている暴力的な政策に反対するために、社会主義の大義を再確認するこの集会への連帯が表明された。国内では沖縄労共闘から沖縄振興の名のもとで、基地強化を進める菅政権打倒を求めるメッセージが読み上げられた。
 リーマンショック以降の新自由主義の政策は大資本の延命に終始し、最近では資本主義の終焉が意識されるようになってきた。その閉塞感を打ち破るものが求められる今、マルクスの理論に立ち返るべくメイン企画として赤城護氏による「マルクスの共産主義社会論」と題した講演を開催した。講演では、共産主義は労働の廃止をもたらすと言われるが、マルクスが目指したのは「やりたくない仕事」の廃止である。そこでは働くものの意志に反した固定的分業は禁止され、人々は節度ある欲求のもと、自分の意志にしたがってやりたい仕事を自由に選択し働くことができる。労働を他人の支配から解放し、自己管理の元に置く社会の実現を目指したのである。
 講演の後、参加者から事前に出されていた質問として「能力主義差別」が革命後も残るのか、あるいは革命の方法について、議会制がある中で暴力による革命は望ましくないのではないか、さらにSDGsについてどう考えていくべきかなどといった様々な質問に関して、赤城氏の見解が述べられた。
 今回の講演は、「資本主義の終焉」や「資本主義に代わる社会」といったことが広範に言われてきているが、では一体いかなる社会なのかについて、明確に共産主義社会を目指すものとして、その復権をかけた取り組みの一端として企画されたのである。改めてマルクス・エンゲルスの模索した共産主義社会論への接近を参加者一同で確認することができた。
 次に障害者の仲間の連帯挨拶がなされた。本集会の基調提起では、中国に敵対する日米軍事同盟を推進する菅政権を打倒し、今こそ階級的労働運動を前進させ、搾取・抑圧・差別の元凶である帝国主義を打倒し、資本主義そのものの廃絶を目指す共産主義が闘いとられなけらばならないことが明確に提起された。
 続いて闘う仲間、戦線からとして、AWC日本連、山口の仲間、被爆二世の仲間、労働運動の挨拶が行われた。スローガンを確認し、インターナショナル斉唱で集会は閉じられた。
 緊急事態宣言が出された九州からも、参加できる同志・友人は細心の注意のもと山口に結集した。直接参加できない同志はオンラインを利用して参加した。コロナ自粛に負けることなく、昨年来から蓄積してきたあらゆる感染症対策をもって集会を貫徹することができた。あくまでもオリンピック開催に突き進む菅政権を打倒しなければならない。総選挙において、自公政権を完全に打倒しよう。

 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.