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■6・26 福岡
 滞日外国人との日常的な連帯を
 AWC九州・山口が集会
 


 六月二六日、福岡市でアジア共同行動九州・山口の六月集会「コロナ禍で考える身の周りからの国際連帯 6・26福岡集会」が開催されました。山口市の会場の参加者とも、オンラインで結んで行われました。
 司会の挨拶のあと、全国幹事からは、国際連帯と六月集会の意義について語られました。
 続いて事務局から、「日本の入管体制、難民受け入れの歴史と問題点」と題して提起がありました。戦後の日本が、「反共の防波堤」として在日朝鮮・韓国民衆を抑圧するための入管体制を整備し、その後には外国人労働者を都合よく使い捨てて来た歴史と、難民申請者や送還を拒絶する外国人を無期限に収容する体制がどれほどの批判を浴びてなお続けられているのかを、短い時間でしたが総ざらいしました。
 続いてメイン講演です。長年にわたって滞日外国人労働者の支援を続けて来た、ユニオン北九州の本村委員長から、「コロナ禍における外国人労働者・技能実習生の現状と制度の崩壊的現実」と題して講演が行われました。
 本村委員長は、二〇〇六年のインドネシア人労働者の労災事故を巡る支援活動から始まったこと、その後、中国人やフィリピン人労働者の支援を経て、今は圧倒的にベトナム人の技能実習生からの相談が多いことと、彼らを使っている会社側が、問題が起きるといきなり彼らを強制的に帰国させようとするので、まずそれを阻止することから闘いが始まる、ということが語られました。
 中国人が対象だった頃は、通訳が比較的確保出来たが、ベトナム人相手となるとそれが非常に困難であること。「寂しい」と訴える実習生たちにとって、今はWi-fiとスマホがお金の次に大事なものになっていることなどが非常にリアルに語られました。そして、実習生たちは転職の自由もないままコロナ禍に直面し、時に転職あっせんを騙る詐欺の害にあったり、失踪を余儀なくされるなど、もはや技能実習制度そのものが崩壊しつつある、と喝破されました。
 講演後の質疑応答の時間には、「初めて聞いてショックだった」という集会参加者もおり、予定の時間をはるかに過ぎてしまうほど、質問が次々に出され、絶えませんでした。
 その後、海外からの連帯メッセージとして、AWC韓国委員会のホヨング氏からのビデオメッセージが流され、フィリピン新民族主義者同盟(BAYAN)からの連帯メッセージが代読されました。
 各所からの連帯発言は三本。
 山口会場の参加者から、むつみ演習場への「イージス・アショア」強行配備計画を見事に粉砕した阿武町ですが、その後いきなり大規模な風力発電計画が持ち込まれようとしているとのこと。温暖化対策を口実とした、新たな自然破壊は許されない、との訴えでした。
 福岡からは、朝鮮初中級学校の窓ガラスが割られる被害が昨年から連続しており、ずっと我慢していた校長がついに堪えかねてSNSで声を上げたとのこと。
 排外主義を決して許さず対決することが呼びかけられ、福岡ハッキョへの支援カンパが呼びかけられました。
 最後に、韓国サンケン電気の計画倒産=労働者首切りを許さない日韓連帯の闘いと、五月にサンケン電気本社前の抗議行動で不当逮捕された仲間の救援カンパとが、ユニオン北九州から呼びかけられました。二会場で、多くのカンパが寄せられました。
 コロナ禍ゆえの制約を、オンラインで突破して、九州・山口の六月集会は成功しました。

 


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