共産主義者同盟(統一委員会)






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   ■9・11 東京

  
経産省前脱原発テントひろば
 丸10年大集会に300名




 九月一一日午後、官庁が集中する霞が関の経産省前で、「丸一〇年 『脱原発テントひろば』大集会」開かれ、三〇〇名が参加した。
 東日本大震災―福島原発事故から半年後の二〇一一年九月一一日の反原発集会・デモの最中に、経産省前の空き地に電撃的に建てられた経産省前テントひろばは、およそ五年にわたり、国家権力によるSLAPP訴訟や、反革命右翼排外主義者によるテント襲撃と実力で対峙し、日本の反原発運動の拠点として維持されてきた。一六年八月、機動隊を大量動員した強制撤去により、テントそのものはなくなったが、現在も経産省前での座り込みは毎日休むことなく継続されている。
 午後三時からオープニング音楽の演奏が始まり、経産省前に続々と人が集まってくる。
 三時三〇分から、大集会がはじまり、はじめに国会議員の菅直人さん、ジャーナリストの鎌田慧さんが挨拶を行った。
 つづいて経産省前テントひろばから、主催者あいさつがおこなわれ、「この一〇年の間に、共に経産省前で座り込みを続けていた仲間が次々と亡くなっていった。私たちは仲間の遺志を引き継ぎ、また全国の仲間たちと連帯してこの地に座り込んで闘い続ける」と語った。
 「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さんは、「あれから一〇年、本当に色んなことがあった。あの事故がなければ、と思うことがたくさんある。私たちの仲間が何人も亡くなったが、今こそ原点に立ち戻り、福島の問題を生命の問題として捉え直そう。日本は何も変わっていないのに原発再稼働など絶対にありえない」と語った。
 福島原発告訴団団長の武藤類子さんは、「原発事故から一〇年 福島で起きていること」と題し、配布資料をもとに、福島の現状についてさまざまな角度から問題点を指摘する講演を行った。武藤さんは発言の最後を、「福島の現状を考えるとやり切れなさが募るが、ここから新しい社会をつくっていくために、皆さんと共に声を上げ続けていく」と結んだ。
 たんぽぽ舎の山崎久隆さんは、「東電は二年後をメドに汚染水を海洋放出しようとしている。既成事実を積み上げて、最後に合意だけ取り付ければ良いという、民主主義を破壊する行為が連綿と続けられてきたこの国の構図が、この汚染水問題でも表われている。原子力規制委や経産省へ抗議の声を上げていこう」と語った。
 作家の落合恵子さん、弁護士の河合弘之さんの挨拶の後、若狭で反原発運動を続けている中嶌哲演さん、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんからの連帯メッセージが司会より代読された。
 東海第二首都圏連絡会、再稼働阻止全国ネットワークの久保さんは、「日本原電は、茨城県の東海第二原発を、来年夏以降にも再稼働させようとしている。この東海第二は老朽原発であるとともに3・11の被災原発でもある。原子炉内部はボロボロで大事故につながる危険性の高いことが専門家から指摘されている。本日は、一都七県、四五か所で反原発の一斉行動が取り組まれている。再稼働を阻止するために共に連帯して闘おう」と語った。
 テントひろばの各曜日の座り込み担当者や、弁護団の大口さんからの挨拶の後、全体で経産省に対する怒りのシュプレヒコールを叩きつけて集会は終了した。





 


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