共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   
   
■10・11 愛媛
   
伊方原発3号機の再稼働反対
   
現地集会が闘われる



 一〇月一一日、愛媛県の伊方原発三号機の再稼働策動に反対して、伊方原発前で「伊方原発を動かすな! 現地集会」が行われた。関西から「老朽原発動かすな! 実行委員会」、伊方原発と海を挟んで近距離にある大分から「伊方原発をとめる大分裁判の会」、四国各地から「伊方原発をとめる会」の参加などがあり、総勢四〇名で取り組まれた。予期せぬ雨に見舞われたが、二時間にわたって参加者のアピールや、歌、シュプレヒコールが続いた。
 伊方原発三号機は、本来一〇月一二日に再稼働が予定されており、それに合わせた現地集会だった。しかし、二〇二一年一月に「中央制御室非常用循環器系の点検に伴う運転上の制限の逸脱」や「原子炉容器上部炉心構造物吊り上げ時の制御棒クラスタ引きあがり」、「燃料集合体点検時の落下信号発信」、「所内電源の一時喪失」などの事故を次々に起こし、また二〇一七年から二〇一九年にわたり保安規定に定められている緊急要員が無断外出していたことが発覚したことを受け、四国電力は一〇月一二日に予定していた伊方三号機の再稼働は「愛媛県や伊方町の理解が得られなければ日程を延期する」とした。いまだ再稼働の具体的な期日はあがっていない。行動の最後には、四国電力の総務課に対して現地集会決議文を読み上げ、手渡した。
 上記の一連の事故は、四国電力が住民の生命や地域社会の存在を軽んじている姿勢、さらには今なお多くの人を苦しめ続ける福島第一原発事故から学んでいないことを表している。また、日本を横断する世界第一級の断層、中央構造線の活断層地震が起こる可能性が高まっている中で、伊方原発三号機の基準値振動では巨大地震に耐えられないという構造上の問題も指摘されている。
 伊方原発三号機の再稼働を許さず、このまま廃炉にすることこそが、人々の命と尊厳を守り、大きな悲劇を繰り返さないために絶対必要だ。そのためにも現地行動に一人でも多くの人が集まり、地域住民らとともに声をあげることが重要だ。
 福島第一原発事故から一〇年が経った。原発は危ないという認識は日本社会に広く浸透しているにもかかわらず、日本政府と電力会社は原発をまだ動かそうとしている。すべての原発を廃炉にするためには、世論だけでなく、それらの声をまとめあげ可視化させる実際の行動・運動がなくてはならないということがはっきりした。民衆の怒りとともに、われわれもいっそう強く反原発運動を展開していこう。


 



 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.