共産主義者同盟(統一委員会)






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■10・24 東京
 陸自大軍事演習反対!
 集会&防衛省デモ闘う



●講演集会

 一〇月二四日午後、「南西諸島での大軍事演習に反対する! 今こそ反戦・反改憲の声を! 10・24集会&防衛省デモ」が取り組まれた。主催は「大軍拡と基地拡張にNO! アクション2021」と「戦争・治安・改憲NO! 総行動」の二団体。
 午後一時三〇分から、文京シビックセンターで屋内集会が開かれた。
 はじめに、立川自衛隊監視テント村の大西さんが主催者あいさつを行った。大西さんの発言趣旨は以下のようなものであった。九月一五日から一一月下旬までの予定で陸上自衛隊の演習が行われている。隊員一〇万人、車両二万両、航空機一二〇機が参加する九三年以来二八年ぶりの大規模演習だ。陸自隊員や武器、弾薬などの輸送や移動に民間のフェリーや航空機が大量に使用され、「戦争の日常化」が進んでいる。また陸自演習と並行して、海自も六カ国合同演習などを行っている。陸自大演習をきっかけに東アジアでの軍事的緊張関係は急速に高まっている。大西さんは最後に、「これら戦争に向けた動きを許さず、防衛省に直接抗議の声をあげていこう」と結んだ。
 その後、纐纈厚さんが、「中国脅威論を口実とした南西諸島軍拡のねらい」と題する一時間の講演を行った。纐纈さんの講演内容は、次のような内容だった。今回の陸自大演習にともなう民間の輸送機関の動員=戦時挑発は、戦争法制強行制定の二〇一五年頃から本格化してきたものである。この頃から、戦前の国家総動員のような「戦争ができる国家システム」としての総力戦体制構築が周到に準備され、今回の陸自大演習によって本格的に稼働してきたものである。さらに、台湾有事と中国の軍事的脅威増大が日本政府やマスコミによって意図的に煽動され、これを口実に戦争体制づくりが進められていることを明らかにした。また、アメリカの軍事戦略が東アジア重点配備にシフトしており、これに連動して自衛隊の配備変更が進んでいる。対中国、対朝鮮民主主義人民共和国の前線を米海兵隊から自衛隊、韓国軍に肩代わりさせるアメリカの軍事力見直しの表れが、南西諸島へのミサイル基地配備をはじめとする自衛隊の強大化である。政治・軍事的な対中国包囲網=中国脅威論と対決していく必要性を強く述べた。休憩をはさんだ後には、講演に対する活発な質疑応答が行われた。
 その後、連帯の挨拶が続いた。はじめに、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんからの連帯メッセージが、司会者によって代読された。
 神奈川で反基地運動に取り組む木元茂夫さんは、宮古島のミサイル基地建設が環境アセスメント条例を回避する形で強行され、住民の生活を脅かしている現実や、神奈川県内における米軍、自衛隊の陸自大演習の動きを報告をした。
 「パトリオットミサイルはいらない! 習志野基地行動実行委員会」代表の吉沢弘志さんは、自衛隊木更津基地に暫定配備されているオスプレイの現状を中心に報告した。
 「武器取引反対ネットワーク」の杉原浩司さんは、主に自民党が掲げる防衛費のGDP比2%以上の増額を目指すとした選挙公約や、敵基地攻撃能力の保有を明言する岸田政権を批判した。
 五月一〇日にサンケン本社行動中にでっち上げ逮捕・起訴され、一七〇日以上も拘留されている尾澤孝司さんから本集会に寄せられた連帯アピールが、「韓国サンケン労組を支援する会」のメンバーによって代読された。
 「刑法・少年法改悪に異議あり! 緊急アクション」は、今春強行された少年法改悪を弾劾すると同時に、刑法改悪―治安弾圧強化の動きについて批判した。
 最後に行動提起として、夕刻からの防衛省デモへの参加が呼びかけられ、集会は終了した。

●防衛省抗議要請デモ

 文京シビックセンターでの集会を終えた参加者が、市ヶ谷駅近くの千代田区立外堀公園に再度結集してくる。一八時、あたりはすっかり夕闇に包まれている。
 実行委員会の司会の音頭でシュプレヒコールが行われ、デモ出発前の打ち合わせが開始された。
 はじめに、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんが発言に立った。大仲さんは、アメリカ政府と日本政府は台湾問題を強調しながら、東アジアでの日米軍の強化を進めていると批判した。とりわけ日本政府は沖縄島、宮古島と琉球弧に自衛隊の配備を強行していると、基地強化と軍事演習が実戦を想定して行われていることを暴露弾劾し、沖縄―「本土」を貫く、反戦反基地闘争を訴えた。
 つづいて、地域の反戦の取り組みが報告された。そして昼間の屋内集会に会場いっぱいの七〇人が参加したことが実行委より報告された。
 一八時三〇分、いよいよデモ行進だ。シュプレヒコールをあげながら、防衛省に向けてデモに打って出る。アジア共同行動(首都圏)の闘う仲間ものぼりを掲げてデモ行進に参加している。
 防衛省正門前に差し掛かると、防衛省に対して怒りを込めてシュプレヒコールを叩きつけた。ここで、実行委員会が用意した抗議要請文を防衛省に対して手交することになっているのだが、防衛省職員がなかなか出てこない。その間、デモ隊列はシュプレヒコールをあげ続けた。六、七分後にようやく正門に出てきた防衛省職員に対し、実行委員会は抗議要請文を力強い声で読み上げ、手交した。そして、四谷外堀公園総合グラウンド付近までのデモ行進を貫徹した。



 



 


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