共産主義者同盟(統一委員会)






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■11・14
 宮古島へのミサイル搬入強行弾劾!
 阻止行動とともに沖縄―「本土」で抗議


 「弾薬は持って帰れ」「弾薬を宮古島に入れるな」などと怒りの声を上げた。住民らは「ミサイルいらない」と大書されたのぼり旗、「弾薬搬入NO!」のプラカードを手にして搬入を強行する自衛隊車両や自衛隊員に迫った。しかし、立ちはだかった沖縄「県」警機動隊が強制排除したことから、地面に横たわったりして強く抵抗した。
 一一月一四日早朝、ミサイルなどの弾薬を積んだ海上自衛隊の輸送艦「しもきた」が民間港である平良(ひらら)港に着岸し、コンテナを積んだ運搬車一五両などを順次岸壁に降ろした。「県警は住民を守れ」など怒号の中、避難など住民の安全確保をせず運搬車は公共道路を走り、保良(ぼら)訓練場(弾薬庫)に弾薬が持ち込まれた。
 そもそも住民説明会では、「小銃弾や発煙筒など」の弾薬は保管すると説明したが、中距離多目的誘導弾と八一ミリ迫撃砲弾も搬入したことが明らかになった。住民が反発して四月に島外に撤去しなければならなかったのだ。
 八月の搬入は、平良港の使用を緊急事態宣言下を理由に座喜味新市長から拒まれ、搬入日程を延ばさざるを得なかった。今回の搬入は、市長が容認したことから強行された。
 しかし、住民にとってはまったく容認できない。これまで住民を騙してきたうえに、要請していた説明会を開かない、住民保護も置き去りにされている。このような事態に住民は自らの命を守るために阻止行動に立ち上がったのだ。
 この搬入強行に対して、沖縄島では「県」庁前の県民広場で沖縄平和運動センター、沖縄県統一連、平和市民連絡会の集会がそれぞれ開催された。「本土」各地でも連帯行動が展開された。搬入強行同時刻には首相官邸前で、琉球弧自衛隊配備反対アクションが呼びかけ、島じまスタンディング、大軍拡と基地強化にNO! アクション2021の共催による緊急アクションがおこなわれ、翌日には防衛省前で、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック主催の緊急行動がおこなわれた。防衛省前の行動には下地茜(しもじあかね)宮古島市議会議員からメッセージが寄せられている。「朝は港に、昼からゲート前で搬入への抗議をおこないましたが、残念ながら搬入となってしましました。ミサイル弾薬の搬入は、南西陸自配備の大きな計画のひとつに過ぎず、これからより本格化していく配備の強化に立ち向かっていかなければいけず、くじけることなく、むしろ気持ちを新たにしていかなければならないと思っています」。


●自衛隊統合演習―琉球弧の戦場化を許すな

 この搬入強行がおこなわれたのは一一月一九日から始まった自衛隊統合演習に陸上自衛隊宮古島基地から参加することの影響も大きい。陸自統合演習には陸自宮古島基地で地対艦ミサイルの射撃シミュレーションと航空自衛隊宮古島基地で基地警備訓練がおこなわれることが明らかにされている。
 今回の統合演習は、初めて沖縄の民間港を使用した輸送訓練や、民間地での通信訓練をおこなっている。与那国島の祖納(そない)港と石垣島の石垣港間では、海上自衛隊艦艇が人員や車両などを輸送した。沖縄島の中城湾港では民間チャーター船で「県」外部隊の陸上自衛隊の装甲車やトラックなど車両約八〇台を陸揚げし、公道を走行して移動した。
 一方、演習直前の同月九日には釣魚諸島の周辺海域で初めて自衛隊と米空軍が合同訓練をおこなっている。
 現在、配備している地対艦ミサイルを改良して射程を百数十キロから九〇〇キロ~一五〇〇キロに延ばすことを決めており、相手の射程圏外から攻撃できるようになる。つまり、中国大陸まで届く能力を持ち、「敵基地攻撃」に転用可能となるのだ。
 まさしく、すべて軍民混在の戦争態勢づくりだ。戦場化である。この事態を見過ごすならば、またもや沖縄人民を、琉球弧の住民を犠牲にした戦争への道に進むことは明白である。粘り強く反対運動を続ける住民を支援し連帯して、琉球弧の自衛隊強化を粉砕していこう。


 


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