共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■3・11 東京
  11年目の「3・11」を闘う!
 
日本原電・東電本店前で追悼と抗議




日本原電前
 三月一一日夕刻、「3・11追悼と抗議」行動の一環として日本原電本店行動が取り組まれた。
 日本原電は東電が60%以上の株式を持つ子会社であり、東海第二原発の所有企業である。福島第一原発事故後、なんとしても原発の復活を目論む東電肝いりの原発会社だ。安全性を無視したデータ改ざんを行い、あの原子力規制委もあきれて査察に何回も入らなければならないような企業だ。
 また、私たちの「申し入れ書」や「署名」の対面での受け取りを、「コロナ対策」を口実にして二年近く拒否しているのだ。しかしこの日、反原発運動の粘り強い闘いの結果、やっと対面での受け渡しが実現し、署名一万一〇〇〇筆以上、「申し入れ書」二件を提出することができた。
 原電は安全対策工事の遅れを口実に今年中の再稼働を断念し、一年九カ月あまり延期することを発表した。しかし昨年の運転差し止めの「水戸判決」、〝老朽原発〟再稼働反対運動の活発化や、資金援助している東電などの資金繰りの悪化など、原発を動かせない状況が山積しているのである。いまこそ原発を止め、廃炉にすることが必要だ。今回の行動で東電もろとも原電も同じく解体しなければならないことを参加者一同確認した。

東電本店前
 日本原電前抗議行動後には、東電本店前で第一〇二回抗議行動が取り組まれ、三〇〇人以上が参加した。
 午後六時四五分より、参加者の黙とうから集会が始まった。オープニングは、東電前で恒例となっている、「多摩川太鼓」の勇壮な演奏だ。
 主催者あいさつを行った「たんぽぽ舎」共同代表の柳田真さんは、東電本店前抗議行動が足かけ九年間、一〇二回にわたって継続されていることの意義を語った。また、今年から追悼集会をやめた政府を厳しく批判し、福島第一原発事故の風化を防ぐ行動を継続していく必要性を訴えた。
 次に、「福島の声」として、現在大学生の鴨下さんがスピーチした。鴨下さんは、避難者用住宅の提供を早々に打ち切られ、政府や自治体によって住んでいる家を追い出された体験を怒りをもって語った。また、自らも原告である福島原発被害東京訴訟の傍聴を呼びかけた。発言の最後には、「いま、この国で原発事故に関する情報は信じられないほど伝わっていない。被害はなくなり、もうすべてが元通りであるかのような情報ばかりが広められている。僕らは被害当事者であるからこそ、〝復興〟や〝絆〟という美談で覆い隠すことなく、これからも被害の発信を続けていく」と決意を語った。
 つづけて、「3・11甲状腺がん子ども支援ネットワーク」の北村弁護士、ルポライターの鎌田慧さんがアピールを行った。
 その後、東電への二団体の申し入れ行動や、カンパ要請、被災老朽原発―東海第二の再稼働阻止に取り組む元つくばみらい市市議の野口修さん、柏崎巻原発に反対する在京者の会の菅井益郎さんらが発言を行った。
 アピールの合間には、「日本音楽協議会」や「日本原電六人衆」の歌や演奏、参加者全体で東電に向けたシュプレヒコールも行われた。
 最後に多摩川太鼓の演奏と、「経産省前脱原発テントひろば」の三上さんの閉会あいさつをもって行動は終了した。

 


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