共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   
  ■4・17 大分
  
日出生台演習場での
 
在沖米軍実弾砲撃訓練に抗議



 在沖縄米海兵隊による実弾砲撃訓練が、大分県にある陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で四月一六日から始まり、四月一七日にそれに抗議するゲート前集会がAWC九州・山口やユニオン北九州の仲間など一〇〇名を超える参加で闘われました。
 この訓練は「沖縄の基地負担軽減」のために日出生台を含む国内五か所で一九九七年度から分散実施されているもので、日出生台演習場では一五回目で、二七日まで行われました。
 航空自衛隊築城基地前で、三三年間「二の日」座り込み行動を続けている平和といのちをみつめる会の渡辺ひろ子さんの司会で始まった集会は、草の根の会・中津の代表の方から主催者としての発言がありました。続いて、「ローカルネット大分・日出生台」の住民から、今回の訓練が三二〇名の参加という過去最大規模であること、小型ドローンや高機動ロケット砲システムが使用されること、公開訓練を突然中止したこと、事前説明会に米軍が不参加だったことなど、怒りを込めた発言がありました。
 さらに県内外から集まった参加者から次々と発言があり、ピースサイクル大分の仲間からは「日出生台の守り歌」という歌も披露されました。
 集会の最後に、参加者一同として合衆国大統領ジョー・バイデンと内閣総理大臣岸田文雄に宛てた抗議文が読み上げられました。この抗議文は、「実弾砲撃訓練が地元との協定を無視する米軍によって拡大強化されてきた」と断罪しています。また、「ロシアのウクライナ侵攻は断じて許されないが、西側諸国がウクライナへの軍事援助を競うことで戦争を長期化させることが最善の選択肢とは思えない」とも語っています。そして最後に、「一一九年前、『戦争は人類社会最大の罪悪である』と断じた先人(堺利彦)を嘆かせてはならない」と締めくくられています。この抗議文を全員の拍手で確認し、シュプレヒコールで集会が終わりました。
 集会後、参加者は監視小屋に移動したのですが、それを待っていたかのように砲撃が始まりました。毎日監視活動を続けている地元住民の方から詳しい報告を受けました。ドンッという砲撃音の後にはるか離れた山影から白煙が上がって着弾音も聞こえてきました。参加者からは、「こんな美しい大地が日々実弾砲撃の訓練に蹂躙され続けていることに怒りを感じる」などの声も上がっていました。
 今回の訓練でもわかるように、築城や佐世保など基地機能の強化拡大がより実践的な形で進んでいます。このことに危機感を強め個々の運動を強めていくとともに、結びつけた運動を取り組んでいきましょう。

 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.