共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■4・25 千葉
  
空港会社は提訴を取り下げろ!
 
三里塚・耕作権裁判闘争を闘う




千葉市内デモ

 四月二五日、耕作権裁判(民事第二部・本田晃裁判長)に先だち、反対同盟は午前九時から千葉市中央公園で集会・デモを取り組んた。
 集会のはじめに、反対同盟事務局の萩原富夫さんが主催者として発言した。萩原さんは、コロナ禍によって裁判が延期となり、昨年一二月以来の口頭弁論になったが、引き続き空港会社が依拠する「同意書」「境界確認書」なるものが偽造であること証明し、空港会社を追及していこうと呼びかけた。また、ロシア軍のウクライナ侵略戦争に触れ、これに乗じて日本政府が主張する改憲や軍拡、先制攻撃論を批判した。
 さらに、三里塚闘争が当初から軍事空港反対をかかげて闘ってきた歴史に触れ、「ウクライナ戦争でも、まっさきに攻撃されたのは空港だった。次に原発が攻撃された。だから私たちは空港建設に反対してきた。空港機能強化―第3滑走路建設が進められているが、現状ではまったく航空需要がないなかでなぜ強行しようとしているのか。それはやはり軍事空港として利用するためだ。市東さんの農地を守り、今こそ空港を廃港にしよう」と訴えた。
 その後、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会が、それぞれ連帯のアピールを行った。
 反対同盟事務局の太郎良陽一さんは、「これから傍聴闘争を行うが、空港会社の証拠偽造が明らかになっているにもかかわらず、千葉地裁は提訴棄却をせずに、空港会社を擁護しつづけている。断固とした闘いで耕作権裁判に勝利していこう」と呼びかけた。
 最後に「耕作権裁判闘争に勝利するぞ!」「市東さんの農地を守り抜くぞ!」「強制執行を実力で阻止するぞ!」とシュプレヒコールをあげたのち、千葉地裁へ向けたデモに出発した。デモ隊は、沿道の市民に、空港会社による農地取り上げの不当性や、耕作権裁判闘争への注目・支援を訴えていった。
 デモ終了後、参加者は傍聴闘争に向けて千葉地裁へと向かった。

NAAの証拠提出を追及

 耕作権裁判は未だ多くの争点が継続のままになっている。
 NAAが市東さんの農地を買収したことの「根拠」にしているのは旧地主が手書きした「同意書」と「境界確認書」であるが、これがまったくのデタラメな文書であり、市東東市さんの筆跡を偽造したものであることが明らかになっている。さらにNAAは「買収」に関わる交渉記録は存在しないと、明確な嘘を吐いて証拠を隠蔽しようとしている。空港建設にとって重大な問題である用地買収において空港公団(現NAA)が何の記録も残していない、ということはありえない。反対同盟顧問弁護団の調査によれば、数十名の体制で市東さんの農地買収問題に取り組んでおり、その中には現在も存命中の元職員もいる。
 すべての記録の提出と適正証人の喚問こそが正当な裁判の前提である。NAAの証拠隠しを許してはならない。
 反対同盟代理人―顧問弁護団が裁判所にこのことを追及した。「裁判所は空港会社まかせにするのではなく、必要な文書・記録を出すようにしいてください」と、顧問弁護団が裁判長に要求した。対して裁判長は、あろうことか「原告(NAA)の主張を見守りたいと思います」と返答。その瞬間、法廷内に怒号が響きわたる。「なんだそれは! それで正当な裁判ができるのか!」「裁判所はNAAの味方か!」。
 顧問弁護団も怒りの意見を述べた。「裁判所は真実を知りたくないんですか?」「空港建設にとって最も重要な記録が無いなんてことはあり得ないじゃないですか!」「空港会社は裁判に対して誠実な対応をしていません」「私たちは正当な裁判のために当たり前のことを主張しているだけです」。
 余りにも不当な訴訟指揮に対して弁護団、反対同盟、そして傍聴席一体となって闘った。
 NAA側は記録の提出を拒んでいる。それは、NAAが訴える市東さんの耕作地の土地の特定が間違っていることが明らかになれば、裁判そのものが成り立たなくなるからである。それは他の裁判、さらに強制執行そのものに大きく影響することになる。すなわち、本裁判における土地特定問題はNAAの最大の弱点なのだ。故に、NAAはデタラメ・詭弁・嘘・偽造を駆使してでも土地特定の「正当性」を主張しているのである。
 反対同盟、顧問弁護団とともに耕作権裁判に勝利しよう!

 


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