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  ■5・24 東京
 
三年ぶりの5・23狭山市民集会&デモ
 〝第三次で必ず勝利する〟
 石川さんの決意に応えよう




 五月二四日、日比谷野外音楽堂において「狭山事件の再審を求める市民集会/不当逮捕から五九年! 東京高裁は鑑定人尋問・再審開始を!」が全国からの部落大衆、労働者、市民の結集で開催された。
 初夏の晴天のもと、午後一時すぎ、開会あいさつを部落解放同盟中央本部委員長の組坂繁之さんがおこなった。
 つづいて、石川一雄さん、石川早智子さん夫妻が壇上に立ちアピールを行った。
 一雄さんは、「本当は、水平社創立一〇〇周年の記念の年に勝利をしたかったけれど、残念ながら年を越してしまいます。八三歳になった今も元気に闘っていきます。第三次で必ず勝利するために、みなさんのご支援をよろしくお願いします」と意気高く発言した。「陥穽(かんせい)で戦う吾は五九年」「牽強(けんきょう)司法に真相求む」と、この日のための句を読み上げて、決意を明らかにした。
 早智子さんは、一雄さんが「昨日は五九年前のことを思い出し、悔しさと怒りで眠れなかったそうです」と話した上で、「文字の読み書きができなかった一雄さんは、獄中で文字を取り戻しました。その闘いに多くの人が共鳴して立ち上がりました。決して苦しいだけの五九年ではなかったのです」と、一雄さんの心情と闘いの確信を明らかにした。
 「いよいよ鑑定人尋問を要求する段階に入ります。一雄さんが皆さんと共に闘えてよかったと思える人生を全うしてほしいと思います」と第三次再審請求へのさらなる支援を訴えた。会場からは万雷の拍手が沸き起こった。
 弁護団の報告では、中山武敏弁護士が、「下山鑑定、福江鑑定は有罪を覆す科学的な新証拠であり、鑑定人尋問を勝ち取るためにがんばりましょう」と訴えた。
 中北龍太郎弁護士は、「公判での警察官の証言は虚偽であり、このことは刑訴法四三五条二号の、証言が虚偽であったことが明らかになった時の再審事由になりうる」と説明した。
 基調提起を片岡明幸さん(解放同盟中央狭山闘争本部長・副委員長)が行った。鑑定人尋問の請求について「夏以降になるが、鑑定人尋問をなんとしてもかちとる」と話し、「冤罪事件であり部落差別事件であるということを軸に、石川さんと、私たちの名誉と尊厳を取り戻す闘いである」と力強く提起した。
 連帯アピールを、袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会の山崎俊樹さんが行った。鎌田慧さんのアピール、集会アピール、閉会あいさつが行われた。最後に、再審を訴えるプラカードを参加者全員が掲げるパフォーマンスが行われた。
 いよいよデモ行進だ。日比谷公園霞門から出発し、霞が関一帯を一周して、日比谷公園西幸門までのデモ行進を貫徹した。

 


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