共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■6・26 AWC九州・山口集会
 
「復帰50年」の沖縄とともに撃つ
 自衛隊の「南西シフト」




 二〇二二年アジア共同行動九州・山口の六月集会は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が継続され、それを最大限に利用した自衛隊配備が急速に進む琉球弧での闘いとの連帯をめざして開催された。「復帰五〇年」の沖縄とともに撃つ 自衛隊の『南西シフト』」集会は、宮古島現地と北九州、山口の二会場と、さらにはオンラインによる参加形式でおこなわれた。
 集会は、AWC全国幹事による開会あいさつに続き、この五月沖縄現地闘争に参加したAWC会員による闘争報告が行なわれた。
 本集会のメイン企画である講演は、「琉球弧・宮古島から見えるこの国の戦争前夜」と題して「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」事務局長である清水早子さんが行なった。宮古でも急激にすすむ琉球弧での自衛隊配備の現状とそれに対する闘いについて、スライドを使って約一時間にわたる講演をだった。
 当日は、自衛隊が駐屯地開設三周年の式典を大々的にやるという情報が集会直前に入り、宮古島では急遽抗議行動を取り組むことになり、清水さんは午前中の抗議闘争を闘った後に集会に参加するというあわただしい中での講演となった。こうした多忙にもかかわらず一五〇枚を超える現地紹介のためのスライドが用意されていた。
 講演では、現在の宮古島への自衛隊配備の現状が写真やイラストでわかりやすく、詳細に行われた。配備されているレーダー基地をはじめ、住民にまったくの嘘をついて建設された弾薬庫。有事の際には島中を走行するミサイル搭載車。軟弱地盤と空洞の上に建設される七〇〇トンの燃料タンクなど。島の住民の命と生活をまったく返り見ない違法、危険極まりない自衛隊施設が次々と建設されていることが怒りを持って報告された。さらには、島ではこの四月から駐屯地を警備する隊員二名がライフル銃を携行し、島民を威圧し始めていることも報告された。
 このように宮古島をはじめ琉球弧では、「本土」のマスメディアがまったくといっていいほど報道しない驚くべき事態が進行しているのである。改めて琉球弧への自衛隊配備強化と米軍との連携強化に反対する闘いを強めていかなければならないことが参加者全員で確認することができた。
 講演に対する参加者からの質疑応答ののち、連帯メッセージとして「台湾労働人権協会」からのビデオメッセージが紹介された。米帝による台湾海峡問題への帝国主義的介入は、海峡危機を生み出すだけで「平和」を口実にした不条理極まりないものであることが訴えられ、全世界の労働者は帝国主義に反対して団結して立ち上がろうと、力強く締めくくられた。
 コロナの終息が見えない中ではあったが、集会を無事開催することができた。とくに、九州・山口地方では、この琉球弧への自衛隊配備と一体の攻撃として、岩国、築城、新田原、佐世保、佐賀空港、馬毛島などあらゆる自衛隊基地の再編・強化と米軍との一体化がすさまじい勢いですすんでいる。こうした九州・山口、沖縄・琉球弧の戦争前線基地を許さず、日帝の「台湾有事」介入・対中国戦争攻撃を阻止しよう。

 


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