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■被爆77年 8・6広島青空式典 日韓同時行動として大成功! ウクライナ戦争即時停戦! 被爆者援護法にもとづく被爆二世・三世の援護を求める 八月六日、原爆ドームの周辺に「戦争も被ばくも許さない写真展」のパネルや亡くなった被爆者・二世、支援者の遺影を展示した。多くの人が足を止め遺影やパネルを見ている。 青空式典は被爆三世の司会のもと始まった。 被爆二世の会からの基調報告では、四点に渡って提起した。①ロシアのウクライナ侵略や米・英・EU・日による軍事支援批判。②日帝―岸田政権の核政策、G7サミット(広島開催)、原発再稼働批判。③米帝が未だ原爆投下を誤りだと認めていないことへの弾劾。④被爆二世運動の成果。最後に「日韓同時行動として今年もこの8・6広島青空式典を取り組む。共に闘おう」と訴えた。 続いて、全国被爆二世協とAWC韓国委員会からの連帯メッセージを読み上げた。併せて、前日にソウルの日本大使館前で韓国側の抗議行動が四七団体の賛同を得て行われたことが報告された。 いよいよ参加者各団体・個人からの発言だ。 AWC日本連は、「アジア規模で戦争も基地も差別も貧困も無くしていく闘いを三〇年行ってきた。岸田政権を打倒し改憲を許さない。極右安倍元首相は、銃弾に倒れたが、私たちは全人民の力で自公政権を打倒していく。統一教会と自民党の癒着、腐敗を許すことなく『アベ国葬反対』の声をあげていく。沖縄の人々と連帯して、オール沖縄勢力の更なる前進と基地撤去を勝ち取ろう! 最後に広島G7サミットに反対しよう!」と訴えた。 大阪の被爆二世は、「維新の会の松井代表が、『核共有』と言ったが、これは非核三原則のうちの『核を持ち込ませない』に違反する。放射能の被害を知っている被爆二世としてこの発言を絶対に許すわけにはいかない。教育の現場は政府の憲法違反にすぐに荷担させられる。岸田政権は、安倍元首相の国葬を閣議決定した。国葬令は既に廃止されており、国葬そのものが憲法違反だ。こんなことに税金を使ってはならない」と話された。 関西の労働者は老朽原発を動かそうとしている関電を批判した。福山の医療労働者は被爆者・被爆二世の健診を担当してきた経験から「核の被害がどれだけ続くのか、私たちにはまだわかっていない」と述べ、ロシアの核による脅しや日本の「核共有」論、広島でのG7サミットを批判した。そして「広島・長崎に原爆を落とさせた原因は、日本帝国主義のアジア侵略戦争であったことを肝に銘じて闘う」と話された。 憲法を活かす市民の会・やまぐちは、松井市長が平和宣言でトルストイの「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」を引用していることをあげ、日本国憲法の前文の精神と全く同じだ、と述べた。アジアの人々を犠牲にし、自分たちの幸せを得ようとしたのが近代日本の歴史であった。そのような歴史を反省して憲法九条と平和憲法を作った。決して押し付け憲法ではない。日本人が二度と加害者にならないと決意して作ったのだ。しかし、日本は世界第三位の軍事大国になろうとしている。中国を敵視し脅威を与えている。岩国基地が侵略戦争の基地になることを絶対に許さない、と訴えられた。 このほかにも山口の被爆二世や連帯労組やまぐち、やまぐち障害者解放センター、福岡の仲間の発言があった。 最後に、力強くシュプレヒコールをあげて、被爆七七年の青空式典を終えた。 日韓同時行動の成果の上に、反戦・反核・反原発・被爆者解放の内実を豊富化した取り組みとなった。 (被爆二世の会会員より) |
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