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■8・22 千葉 三里塚・耕作権裁判 千葉地裁包囲デモ 法廷ではNAAを徹底追及 ●千葉地裁包囲デモ 八月二二日千葉地裁において耕作権裁判が行われた。裁判に先立ち、千葉中央公園での集会と裁判所包囲デモが闘われた。反対同盟事務局員である太郎良さんが集会司会を務めた。 はじめに、反対同盟として萩原富夫さんが発言した。 「この裁判も一六年になります。空港会社が出してきた『同意書』なるものはまったくの偽造であり、きちんと調べてはっきりさせるべきです」。だからこそ、この裁判を頑張って、市東さんの農地取り上げに反対していきましょう」。「空港機能強化のための工事が始まろうとしています。九月四日に現地でデモを行います」。「環境破壊が叫ばれているときに、空港を拡張するということは許せません」。「気候変動と闘うことは世界的課題です。署名運動をはじめました。ぜひご協力おねがいします」と、耕作権裁判の意義と空港機能強化反対の重要性、さらには今後の闘いについて明らかにしていった。 各支援団体による発言があり、最後に太郎良さんが「法廷は空港会社に対する弾劾と追及の場になっています。成田空港反対の闘いはますます全国の闘いの要になってきています。本日の裁判闘争を最後まで闘おう」という呼びかけでまとめた。シュプレヒコールを挙げ、裁判所を包囲するデモに出発した。 ●耕作権裁判 一〇時三〇分から千葉地裁民事第二部(本田晃裁判長)で耕作権裁判が闘われた。成田空港会社(NAA)は農業を続ける市東さんを「不法耕作者」呼ばわりして明け渡しを求めてきた。しかし、その土地の特定はデタラメであり、あまつさえ、故市東東市氏が作成したという「同意書」や「境界確認書」を偽造して、裁判所に提出してきたのがNAAだ。 反対同盟顧問弁護団が筆跡鑑定などを行いNAAの偽造を満天下に明らかにしてきた。 弁護団は当時の空港公団用地部関係者の証人調べを要求してきたが、NAAは用地部責任者は死亡し記録は何も残っていない、という対応に終始している。 今回の弁論においても、この証人調べをめぐって争われた。 顧問弁護団は当時の用地部関係者の名簿を入手し、その関係者の生死を確認するようNAAと裁判所に要求した。併せてNAAはこの間の弁護団の追及に対して何の反論もしないばりか、文書提出命令をも無視して裁判に臨んできた。これに対しては、裁判長による断固とした訴訟指揮を要求した。 こうした当然の要求に対して裁判長は、「原告(NAA)の対応を見てから判断したい」と、およそ裁判長としての職責を疑うような返答をしてきた。 これに顧問弁護団が猛烈な追及を展開した。「裁判長! こちらは原告の主張に対して様々な証拠で反論しているんですよ。それに対して原告からは何も反論がないじゃないですか! 文書を隠したまま証人調べも行わない、こんなことで公正な裁判ができるんですか」。 あまりにも当然な要求に対して裁判長は、「裁判所としては文書提出命令を出しています。それ以上、無理やり出させることはできないじゃないですか」などと言う詭弁をこの期に及んで弄してきた。 顧問弁護団、そして傍聴席から怒号が飛ぶ。「舐められているのは裁判所ですよ!」「公正な裁判が維持できるんですか!」「まともな訴訟指揮をとれ!」「裁判長はNAAの味方か!」。法廷内に裁判所と原告を断固として追及する嵐が吹き荒れる。 慌てふためいた裁判長は次回弁論日程を決め、そそくさと閉廷を告げた。原告はまさに逃げるようにして法廷から出ていった。こんなでたらめな裁判を許してはならない。NAAは市東さんを「不法耕作者」呼ばわりをして訴えているのだ! 前地主から市東さん耕作地を買収した全記録を明らかにするのが当然だ! 耕作権裁判に勝利しよう! |
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