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■9・4 三里塚 B滑走路北延伸阻止! 空港機能強化白紙撤回! 三里塚現地闘争を闘う 九月四日午後、三里塚芝山連合空港反対同盟主催の「B滑走路北延伸阻止! 空港機能強化白紙撤回! 9・4三里塚現地闘争」が約一〇〇名の参加で取り組まれた。 午後一時から、市東孝雄さん宅中庭において集会が開かれた。 はじめに司会の反対同盟事務局員・伊藤信晴さんが、今回の現地闘争の位置づけを提起した。伊藤さんの発言の主旨は以下のようなものだった。成田空港会社による機能強化策が住民の反対の声をいっさい無視して進められている。飛行制限時間の緩和につづいて、B滑走路の一〇〇〇メートル北延伸がもくろまれている。その準備工事として、東関東自動車道の切り回し工事が今秋にも着工されようとしている。本日は北延伸予定地域をデモし、反対の声をあげていきたい。 反対同盟事務局の萩原富夫さんは、発言の中で主に九月二日の東京高裁・渡部勇次裁判長による新やぐら裁判の控訴棄却の不当判決を批判した。とりわけ、一審ではなかった「仮執行宣言」が高裁判決では付け加えられ、市東さんの農地や宅地内にある反対同盟所有のやぐらや立て看板が強制執行可能となったことを徹底弾劾した。また、反対同盟が新たに開始した「地球環境の破壊と気候変動をもたらす、すべての空港拡張計画の白紙撤回を求める」署名を呼びかけ、日本政府による琉球弧の軍事要塞化など、戦争にむけた攻撃に反対し、三里塚は沖縄と連帯して闘い抜くことを表明した。 「用地内」反対同盟の市東孝雄さんは、「たとえ不当判決が出たとしても、すべてが取られるわけではない。われわれの闘う余地はいくらでもある。厳しい闘いになるだろうが、皆さんとの団結の力で跳ね返していこう」と力強く決意を語った。 その後、動労千葉や関西実行委などがそれぞれ連帯発言を行った。反対同盟宮本麻子さんは、新やぐら裁判控訴棄却判決に対する反対同盟の弾劾声明を読み上げた。 共闘団体の発言で、統一委員会の同志は、第一に市東さんの農地強奪を許さない闘い、そして滑走路北延伸工事着工を許さない闘いとして本日の闘争を闘うこと、第二に戦争と改憲攻撃、原発再稼働・新増設を推し進める岸田政権打倒の政治闘争に立ち上がること、9・23、9・27の安倍国葬反対闘争に決起すること、第三にアジア人民連帯、米軍のアジアからの撤収をかかげ、辺野古新基地建設阻止、一一月岩国行動に決起することを表明した。 反対同盟事務局の太郎良陽一さんが行動提起を行い、10・9三里塚全国総決起集会への結集を呼びかけた。最後に全体で「市東さんの農地を守り抜くぞ!」「空港機能強化策粉砕!」「B滑走路北延伸阻止!」のシュプレヒコールをあげて集会は終了した。 市東さん宅の看板前で参加者全員が「人間の鎖」を作り、東京高裁による「仮執行宣言」付き不当判決を弾劾し、農地とやぐら、看板を実力で守り抜く決意を示した。 その後、参加者はデモ出発地点に移動し、北延伸予定地域を一周するデモを貫徹し、B滑走路北延伸着工阻止を訴えた。 |
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