共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■10・9 三里塚
 強制執行実力阻止 空港機能強化粉砕
 反対同盟が全国総決起集会開催
 
 450名が成田市街デモ


 一〇月九日、成田市赤坂公園で「市東さんの農地を守ろう! 空港機能強化粉砕! 岸田政権打倒 10・9三里塚全国総決起集会」が開催され、四五〇名が参加した。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟。

▼二期阻止全国共闘 前段独自集会

 一一時より統一委員会と二期阻止全国共闘の前段集会が開かれた。
 全体でのシュプレヒコールの後、司会の日本反帝戦線の同志から以下の主旨で闘争基調が提起された。
 第一に、昨年四月の東京高裁の請求異議審控訴棄却によって、空港会社は法的にいつでも市東さんの農地の強制執行が可能となっている。反対同盟と支援は抜き打ち的強制執行を阻止するために、深夜から早朝の不寝番体制を継続し、一年半にわたり強制執行を阻止している。全国からの支援・連帯の闘いで強制執行を実力阻止しよう。
 第二に、空港機能強化策によって、空港の拡張と、深夜早朝の飛行制限時間短縮が進められていることを絶対に許さない。コロナ禍で航空需要は激減し、回復する見込みがない中での空港機能強化などありえない。住民無視の空港機能強化に対して周辺住民は怒りの声を上げ、立ち上がっている。反対同盟はこの闘いと結びつきを強めており、新たな反対運動が始まっている。この闘いと市東さんの農地を守り抜く闘いを一体のものとして闘おう。
 第三に、本集会を突破口に、今秋期、岸田政権打倒に立ち上がろう。安倍国葬は全人民的な反対闘争の高揚で大失敗した。自民党と統一教会との結託が明らかになり岸田政権の支持率は下がり続けている。岸田は中国や朝鮮民主主義人民共和国の「軍事的脅威」を煽動し、軍事費倍増の大軍拡と戦争体制づくりへと突き進んでいる。辺野古新基地建設阻止をはじめとした琉球弧の軍事要塞化に対する闘いに立ち上がろう。一一月アジア共同行動日本連のよびかける2022岩国行動を共に闘い、全国の反基地運動の結合強化を進めていこう。
 統一委員会行動隊からは、強制執行実力阻止態勢を堅持して闘い抜いていることを勝利的に確認したうえで、滑走路の北延伸にむけた準備工事が今秋着工されようとしており、空港機能強化攻撃との具体的な現地攻防が開始されていることが報告された。
 九州・山口の同志は、福岡での国葬反対闘争や航空自衛隊築城基地に反対する取り組みを報告した。
 関西の同志は、関西での国葬反対の取り組み、京丹後米軍Xバンドレーダー基地撤去闘争、美浜原発三号機再稼働阻止闘争、連帯労組関生支部への大弾圧に対する反撃の闘いの報告を行った。
 首都圏の同志は、国葬反対の連日の取り組みや、岸田政権の大軍拡に反対する防衛省抗議行動、一一月岩国行動への全力での決起が表明された。
 青年戦線の同志からは、安倍国葬反対の取り組みと、岸田政権による戦争国家化のための排外主義攻撃との対決、そのための2022岩国行動の重要性が語られた。
 最後に全体のシュプレヒコールをもって前段集会は終了した。

三里塚芝山連合空港反対同盟 全国総決起集会

 一二時より、反対同盟・太郎良陽一さんと宮本麻子さんの司会で全国総決起集会が開かれた。
 冒頭、反対同盟員の野平聰一さん、故戸村一作反対同盟委員長の実弟で「反対同盟の歌」の作詞者の戸村義弘さんと、三里塚野戦病院の朝田しげるさんの逝去に対して、参加者全員での黙祷が行われた。
 主催者挨拶を反対同盟・伊藤信晴さんが行った。伊藤さんは、九月二日の東京高裁による新やぐら裁判控訴棄却、仮執行宣言の反動判決を徹底弾劾した。また、B滑走路北延伸など空港機能強化の本質は、成田の軍事空港化を進めるものだと批判した。伊藤さんは、三里塚は戦争国家に突き進む岸田政権と実力で対決し、ともに勝利をかちとると決意を語った。
 基調報告を行った反対同盟・萩原富夫さんは、第一に、「新やぐら裁判控訴審」の棄却を弾劾し、強制執行実力阻止態勢で市東さんの農業と暮らしを守り支えていくことを呼びかけた。第二に、空港機能強化攻撃粉砕と、その一環として「地球環境の破壊と気候変動をもたらす、すべての空港拡張計画の白紙撤回を求める署名」運動への取り組みへの協力を呼びかけた。第三に、安倍政治を引き継いで戦争準備を進め、原発推進を明言し、改憲へと突き進む岸田政権打倒を訴えた。
 次に連帯のあいさつが、動労千葉、関西新空港反対住民、連帯労組関西生コン支部からそれぞれ行われた。
 「用地内」反対同盟・市東孝雄さんは、「今のところ空港会社は自分の所に手を出してきていないがいつかは来るものとして構えている。その時は皆さんと共に体を張って闘う。これからも体の続く限り天神峰で畑を耕していく」と不退転の決意を語った。
 その後も反対同盟顧問弁護団、市東さんの農地取り上げに反対する会などがそれぞれ決意を語った。
 市東さんの農地を守る沖縄の会からの金治明さんは、辺野古新基地建設阻止闘争の取り組みや、沖縄知事選での玉城デニー氏の圧勝などについて報告した。
 共闘団体の発言で、統一委員会を代表して日本反帝戦線の同志が発言に立った。
 同志は、強制執行実力阻止態勢を堅持して闘うこと、空港機能強化阻止を地域住民の連帯しながら闘うこと、国葬反対闘争の爆発で危機に陥る岸田政権打倒の今秋期政治闘争を闘うこと、とりわけ、米帝と一体となった中国包囲網形成のための大軍拡と改憲と対決し、2022岩国行動に全力で取り組むことを表明した。
 また、三里塚現地で強制執行実力阻止態勢を再先頭で担っている反対同盟、支援全員が登壇し、闘う決意表明を行った。
 最後に、太郎良さんがまとめの発言を行い、当日の成田市内デモをはじめとする行動方針を提起した。全体で「団結ガンバロー!」を唱和して集会は締めくくられた。
 参加者はその後、成田駅までのデモを行い、沿道の住民に闘いへの注目と支援を訴えていった。

 


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