共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   
  ■11・13 三里塚
  
強制執行実力阻止 現地緊急闘争
  市東さん不退転の決意表明
 


 一一月一三日、三里塚現地、天神峰の市東さん宅中庭において、「強制執行実力阻止! 市東さんの農地守ろう 11・13緊急現地闘争」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で闘われた。
 成田空港会社は一〇月一八日、千葉地裁に対して「建物等収去命令」と「工作物収去命令」を、申し立てた。空港会社社長の田村昭比古は「どこかの時点で執行する必要はある。円滑かつ確実に実施するため、関係各方面と検討している」と言い放った。
 この攻撃に対して、反対同盟を先頭に現地緊急闘争が打ち出されたのだ。
 「用地内」天神峰の市東さん宅に続々と労働者人民が結集してくる。畑の前には、「No Farm, No Life. 農地死守」の新看板が建てられた。
 一三時すぎ、伊藤信晴さんが司会として発言した。伊藤さんは、市東さんの農地は、父・東市さん、祖父・市太郎さんと、親子三代にわたって耕作してきた農地であること、そして「この地で農地を耕し、そしてその野菜を消費者に届けることが私の誇りだ。そのために身体の続く限りやっていく」という市東さんの言葉を再確認し、この発言に、間違ったところはいっさいないと訴えた。市東東市さんの遺志を受け継いだ孝雄さんの闘いをしっかりと受け止め、この集会を大成功させ、農地を守り抜こうと、力強く訴えた。
 反対同盟の発言として、萩原富夫さんが発言に立った。萩原さんは緊急闘争にたくさんの人が集まり、大変心強いと述べたうえで次のように語った。九月二日の新やぐら裁判の判決と、一〇月一八日の執行停止の申し立て棄却。さらに間髪をいれずに、成田空港会社による強制執行の申し立てが出された。敵の準備の速さには、その性急さが現れているとした。「一一月末が山場です。本日の緊急闘争と、二七日の現地闘争、二八日の耕作権裁判を焦点に、強制執行に対する闘いを構築しよう。二七日から泊まり込んで、絶対に許さないという決意を示していこう」と訴えた。
 市東孝雄さんが発言に立った。市東さんは、三里塚に来てから二二年目になりますと、自らが天神峰の農地にしっかりと根付いていることを表明した。そして、二〇〇六年から一六年、農地法裁判と耕作権裁判を闘ってきたが、どっちが原告で、被告かという状態で、空港会社の不正義性がますます明確になってきたことを明らかにした。一六年経ってもいっこうに前に進まない状態だとし、空港会社と裁判所が結託している状況を徹底弾劾した。
 市東さんは「やるならやってみろ。受けて立つという意気込みです。農地は命です。農地を取ろうとするのなら、私だけでなく、皆さんの力で跳ね返していこう。これからも農業をやり続けます。明るい未来のため、三里塚を明るくしよう」と力強く語った。団結して闘い抜くことで未来が切り拓かれるという確信を満天下に訴えた。
 連帯あいさつでは、動労千葉、関西実行委の発言がおこなわれた。
 カンパアピールを婦人行動隊の宮本麻子さんがおこなった。
 住民団体のアピールにつづいて、共闘団体のアピールで統一委員会の同志が決意表明に立った。空港会社による強制執行手続きの開始を満腔の怒りを持って弾劾した。市東さんの農地を奪う根拠は空港会社には全くない。人間の基本的な営みである、市東さんの農業こそに公共性があると断言。反対同盟とともに、市東さんの農地を労働者人民の力で守り抜くと決意を明らかにした。さらに、日帝―岸田政権の安保三文書の改定、日米帝の対中国包囲、軍事外交路線、排外主義扇動と対決し、アジア人民連帯、反帝国際主義で闘うと述べた。二七日は、岩国行動と三里塚現地闘争を同時にやり抜き、日帝―岸田政権の戦争攻撃をうち破っていくと決意表明した。
 集会の最後に、決戦本部からのまとめと提起として、太郎良さんが発言に立った。太郎良さんは決戦本部の強制執行阻止決戦に突入して二年間、市東さんの農地を守り抜く闘いを堅持してきた意義を明らかにした。さらに、三里塚周辺住民に訴える反対同盟情宣は、成田空港機能強化は許せないという声を呼び起こしていることを明らかにした。強制執行と立ち向かう態勢、泊まり込み態勢、座り込み態勢を呼びかけ、二七日、二八日への大結集を訴えた。そして、参加者全員による団結ガンバローで集会を締めくくった。
 デモは、開拓組合道路から空港方面に向かい空港に肉薄し、Uターンして市東さん宅までのコースだ。出発前に、新看板前でシュプレヒコールをあげ、隊列を整えて出発。戦闘的なデモ行進を貫徹し、「農地死守・実力闘争」の決意を打ち固めた。

 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.