共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■12・4 大阪
  
関電包囲全国集会に九〇〇人が結集
   老朽原発うごかすな! の声響く






 一二月四日、関西電力本社は「老朽原発うごかすな!」の声で包囲された。この日、「老朽原発うごかすな! 実行委員会」の主催で開催された関電包囲全国集会には、約九〇〇人が参加した。関電は、四〇年超えの老朽原発である美浜原発三号機の再稼働を強行し、さらに来年には同じく四〇年超えの高浜一、二号機の再稼働を計画している。このような動きに抗し、老朽原発の再稼働阻止から全原発の停止・廃炉の展望を切り拓くべく、この日の集会は開催された。
 原子力発電に反対する福井県民会議を代表して主催者あいさつを行った中嶌哲演さんは、「関電と国は福島事故など無かったかのように、原発の延命、さらなる推進に向けて暴走している」と指摘した上で、大都市への大量の電力供給のために若狭などの小さな町に原発が押し付けられている構造を批判した。それに対して、関西と若狭を結んで声をあげ、美浜原発三号機など四〇年超え老朽原発の一日も早い停止と廃炉を実現しようと呼びかけた。井戸謙一弁護士は、自らが取り組んでいる美浜三号機の運転差し止め仮処分訴訟の経過と意義を説明した。
 さらに、「老朽原発との闘い」として、美浜原発(福井県)、高浜原発(福井県)、東海第二原発(茨城件)、川内原発(鹿児島県)のそれぞれの地元で反対運動を取り組んでいる方々からの発言が行われた。この日の集会にはまた、これらの地域だけでなく、福島、東京、愛媛などで反原発運動に取り組む人々も駆けつけた。
 関電に対する抗議のシュプレヒコールを挟みながら、集会は続いた。原発賠償訴訟に取り組む人々、関西各地の反原発運動、労働運動の立場からの発言など、様々な角度での発言が行われた。
 関電本社前での集会終了後、参加者はうつぼ公園に移動し、そこからさらに御堂筋をなんばに向かってデモ行進を行った。
 周知のように、岸田政権は八月のGX実行会議を経て明確な原発推進へと大きく舵を切り、原発の再稼働推進、運転期間延長、新増設に踏み出していこうとしている。この日の集会はこのような岸田政権の原発推進政策に対する反撃でもあった。
 原発推進にのめり込む岸田政権を打倒し、四〇年超え老朽原発の停止・廃炉の実現を突破口に全原発の廃炉に向けて闘おう。今がまさに正念場だ。

 


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