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  ■5・20 広島
 
サミット重警備を跳ね返し、
 G7会場に肉薄するデモ行進貫徹



G7を徹底批判した抗議集会

 五月二〇日一三時、広島市中区の千田公園においてG7広島サミット反対の抗議集会が開始された。海外ゲストを含めて一四〇人が二万四〇〇〇人の重警備を跳ね返して結集した。
 実行委員会のあいさつにつづいて、清水早子さんが発言に立った。
 清水さんは、「宮古島、沖縄と広島の状況は戦争に突き進もうとしているのは明らか。戦争に進もうとする国を止める闘いが必要です」と反戦の闘いを強調。そして「明日五月二一日は、沖縄を戦場にするなという取り組みとして北谷町で集会を行う予定です」と沖縄に戻り、連続で反戦闘争を闘う決意を明らかにした。
 アイヌ民族の木村さんは、「一人一人が声を出していくときです。侵略の歴史、植民地支配の歴史をふり返って考え、一人一人が声を出していこう」と呼びかけた。
 台湾労働人権協会の仲間が発言に立った。「台湾の軍隊において、若者が次々と兵隊を辞めていくという実態があります。日本やアメリカは台湾有事を喧伝し、日本の政治家は『台湾の有事は日本の有事である』という暴言まで吐いている。しかし、中国は一つであるという原則に基づいて、平和的に解決すれば決して戦争は起こるはずがない。私たち民衆が力をあわせて一つになって、G7が狙っている台湾有事への戦争介入、侵略策動に反対する闘いに断固として立ち上がり、真の平和を作り上げていこう」と力強く訴えた。
 韓国の民衆民主党のメンバーは、「アメリカの戦争戦略を拡大していこうというのが今回のG7広島サミットの一番の狙いです。日米韓三角軍事同盟は、東アジアの地域における侵略戦争同盟に他なりません。戦争策動に反対し、G7に反対していく。米軍基地を撤去し、全世界の人民と連帯していく。共に起ち上がっていこう」と訴えた。
 つづいて、宮古島の要塞化に反対する会、連帯労組山口、反戦反天皇制労働者ネットワークがそれぞれの取り組みの報告とデモに向けた決意を明らかにした。
 途中、飛び入りで参加した地元広島市民が発言に立った。「ニュースなどでは広島市民が歓迎していることしか報道されていないが、反対している市民もいます」。G7の参加国には「核を持っている国があります。岸田政権は、軍事拡大の安保三文書を閣議決定で成立させました。広島市民として情けなく思います」とG7と岸田政権を徹底批判し、集会・デモに参加した思いを明らかにした。
 関西の青年・学生、AWCユース、釜ヶ崎パトロールの会と次々と若者が発言した。
 つづいて、フランスからの参加者が発言した。ウクライナの「ゼレンスキーを呼ぶことは、新たな戦争の火種になります。片方だけを呼ぶのではなく、戦争当事者双方を呼び、停戦を働きかけることが今必要なことです」と反戦平和を訴えた。
 ワールドビヨンドウォーに参加するアメリカ人の方は、「G7は弱者を切り捨て、強い者を強くし、利潤を貪ろうとしている」とG7サミットが世界の中の少数者の利益を追求する機関であると批判した。
 フィリピンBAYANの仲間は「台湾、韓国、アメリカ、フランス、フィリピンの仲間が集まって日本の仲間と共に闘争を展開していることに誇りを持とう」「フィリピン民衆運動はアメリカ帝国主義と闘い続ける。G7粉砕、アメリカ帝国主義を打倒しよう」と発言した。

サミット会場に迫るデモ行進

 すべての発言を拍手で確認し、集会は締めくくられた。いよいよデモ行進だ。サミット会場の宇品島のグランドプリンスホテルに向けてデモは出発した。シュプレヒコールは、英語を交えながら行われた。沿道の市民がデモ隊に注目している。
 途中、飛び入りで若者がデモの隊列に加わり、宇品第二公園までのデモ行進を意気高く貫徹した。

 


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