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■6・18 AWC九州・山口集会 六月一八日、AWC九州・山口主催の六月集会、「軍拡で『平和』はつくれない!今こそ民衆の連帯を!」が山口市内で開催された。 九州・山口地域では、コロナ禍の影響で、関門海峡を挟んで九州と山口に分かれて開催することが三年続いたが、久しぶりに参加者の大半が一つの会場に集っての集会となった。 AWC日本連幹事からの開会あいさつのあと早速、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」共同代表の清水早子さんによる、リモートでの講演だ。AWCとは、五月の広島G7サミット闘争も一緒に闘った清水さんは、二〇一五年以来の自衛隊基地建設反対の闘いについて、詳細に語った。 基地の建設計画が明らかになった当初、自衛隊が「弾薬庫は置かない」「ミサイルは置かない」と明言しておきながら、住民をだまし続けている。基地の完成後は、正門で自動小銃を構えて警備するなど、住民を敵視し続けている。レーダー基地とミサイル基地に挟まれた集落では、電磁波による被害も心配されている。四月に発生した陸自のヘリコプター墜落事故では、捜索と称して大勢の自衛隊員が宮古島に乗り込み、迷彩模様の軍事車両で島中走り回って島の生活を軍事色に染めようとしている。日米両軍が、宮古空港だけでなく、隣接する下地島の下地島空港を狙っているが、「軍事利用させない」とした故屋良主席による「屋良覚書」があるのだから、それを守らせるべく闘う。また、石垣島、与那国島も、宮古島と同様自衛隊によって制圧されようとしており、与那国町などは島民が島外に非難をしたいのなら金を出す、などと言い出している。どの島も、戦争になったら住民は避難できない。避難のためだというシェルターを島内に作らせたら、軍事要塞化が完成してしまうので、私たちはシェルター建設を拒否して闘う。 毅然とした講演だった。 講演後の参加者との質疑応答の中で、広島サミット闘争の過程で台湾の仲間と交流する機会があり、近接する島々の軍事要塞化に驚かれたこと、台湾から招待されていること、なども報告がされた。 続いて行われたのは、AWC関西の仲間による広島サミット反対闘争のリモート報告だ。五月一九、二〇日に闘われた広島サミット反対闘争が、多くの写真と映像によって報告された。厳しい弾圧体制を食い破って敢行された広島市内デモには、全国と海外からの仲間は勿論、「G7が被爆地を政治利用するのは許せない」と広島現地からも参加があり、その場での飛び入り参加もあったこと、などが報告された。 続いて、台湾労働人権協会から寄せられた連帯メッセージが披露された。煽られる「台湾危機」なるものは、日米によって作られたものでしかない。台湾と大陸との関係は内政の問題なのであって、台湾民衆は、大陸との戦争など全く望んでいない。国際連帯の力で米帝の野望を阻止しよう、というもので、会場の拍手でもって確認された。 最後に、AWC福岡の仲間から、佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備問題の報告がなされた。佐賀空港は建設の際に当時の佐賀県知事と有明海のノリ養殖漁業者との間で「軍事利用はさせない」という公害防止協定を結んでいる。その存在を知っていながら、防衛省は漁協に圧力をかけ続けて漁協の共有地を「買収」。六月一二日に着工した。が、「多数決」による共有地の「売却」を認めていない反対派地権者や市民は、一三日には工事車両の前に立ちふさがり工事を阻んだ。これからも反対派地権者たちと連帯し闘おうと呼びかけた。 集会場では宮古島の闘いに寄せるカンパが募られて、清水さんと住民連絡会に送られた。 |
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