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  ■8・13 沖縄

 
「戦う覚悟」を強要する麻生暴言に怒りの反撃
 
緊急集会に200名結集




 八月一三日、那覇市内県民ひろばにて「麻生暴言に抗議し発言の撤回を求める8・13緊急集会」が開催され、二〇〇名を超す市民の結集で怒りの声をあげた。主催は、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」である。「県民の会」はこの間、「島々を戦場にするな! 沖縄を平和発信の場に! 2・26緊急集会」、「同5・21平和集会」を積み重ね、「戦争反対」の一致点で沖縄・琉球弧から総反撃、総反抗を実現するために七月二五日に結成をかちとった。
 自民党副総裁麻生太郎は去る八月八日、台湾訪問中の講演会で「日本、台湾、アメリカはじめ有志国に抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」と発言した。対中国への宣戦布告ともいえるこの暴言を断じて容認できない。「戦う覚悟」とは日本全国民に向かって発せられたとともに、沖縄・琉球弧での急激な軍事要塞化と「台湾有事」煽動による戦争危機の情勢下、沖縄人民、沖縄・琉球弧人民に「戦争を覚悟せよ」と迫っているのだ。
 しかも、麻生に同行した自民党政調副会長の鈴木馨祐は「個人の発言ではなく、政府部内をはじめ調整した結果だ」と公言し、「敵基地攻撃能力保有」「軍事費倍増」を路線化した昨年一二月に閣議決定した安保三文書を機に戦争遂行へ大きく舵を取っている日帝―岸田政権そのものの本音を露わにしたものである。満腔の怒りで麻生暴言を弾劾する。
 集会は、山城博治事務局長の緊急集会開催経過報告で開始された。瑞慶覧長敏共同代表(前南城市長)につづき発言した具志堅隆松共同代表(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)は、今の状況は市民・国民に考える暇を与える間もない程に急ピッチで戦争準備を遂行していると危機感を露わにし、主権者として沖縄人としての誇りをもって国策と抗おうと訴えた。そのためにも国際連帯、とくに軍事ベルトとしてある環太平洋の島々の人々との連帯を強めようと強調した。麻生暴言は「人を殺す覚悟」を強制するものと同じで、沖縄戦体験教訓の「命どぅ宝」と相反するものだ。もはやこの国の言いなりになってはいけない、沖縄人の自己決定権を今こそ発揮しようと力強く訴えた。
 つづいて、参加した老若男女の市民代表が次々に麻生暴言を糾弾し、戦争反対を訴えた。宮古島、石垣島からの連帯メッセージも読み上げられた。そして、麻生暴言撤回を要求した集会宣言案を採択し、「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の照屋寛之共同代表の音頭でガンバロー三唱を行い、熱気あふれる集会を閉じた。

 


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