共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■9・5 沖縄
 
屈しない! 最高裁不当判決に
 辺野古新基地建設阻止へ不屈の決意固める






  辺野古新基地建設での軟弱地盤「改良」工事のための設計変更申請を不承認とした玉城デニー知事に対する国土交通大臣の「是正指示」は違法だとして、沖縄「県」が「是正指示」取り消しを求めた上告審訴訟で、最高裁第一小法廷(裁判長岡正晶)は九月四日、「県」の上告を棄却した。同法廷は、八月二四日にも国交相による「県不承認取消裁決」不服上告審を「不受理」として門前払いしていた。断じて許せない、満腔の怒りで弾劾する。
 九月五日夕方、辺野古新基地建設を造らせないオール沖縄会議は、「9・4最高裁判決を糾弾し知事の設計変更不承認を支持する県民集会」を開催した。那覇市内県民ひろばに結集した七〇〇名超の市民は、集会冒頭シュプレヒコールで怒りを爆発させた。
 主催者を代表して稲嶺進共同代表(元名護市長)は、「とうとう日本という国は、司法は地に落ちた。今回の判決を不当判決と言わずして何というのか。沖縄は戦後七八年間も基地に苦しめられてきたが、今回さらに(新基地の耐用年数といわれる)二〇〇年も沖縄人を苦しめる、見捨てた判決だ。民主主義も、地方自治も、そして三権分立もすべて絵空事である。独立主権国家といえるか。沖縄人の決意は辺野古新基地計画が白紙に戻るまで変わらない。知事を支えて沖縄人の思いを全国に世界中に広がるよう力を合わせてマジュン、チバラナヤーサイ」と力強く呼びかけた。
 「県」訴訟代理人の加藤裕弁護士は、「五ページしかない判決文中、最高裁判断部分は一ページ半、その中でも半分が行政不服審査法の解説で、本体は数行でしかない最悪な判決だ」と弾劾した。行政機関による権利侵害を受けた私人救済を目的とした行政不服審査法を悪用して「私人」になりすました沖縄防衛局の違法性を擁護し、身内の国交相「採決」「是正指示」にお墨付きを与えた最高裁判決は断じて認められない。そもそも核心である公有水面埋立法に基づく軟弱地盤「改良」=設計変更要件の是非には一切ふれていないのだ。とことん許せない判決だ。
 集会はつづいて沖縄選出国政野党議員団(うりずんの会)国会議員、北部、中部、那覇、南部各島ぐるみ会議代表、「県」議会与党会派代表、山城博治現地闘争部会長が決意表明を行った。そして高里鈴代共同代表の「現地闘争を強化しよう」という訴えで「知事の不承認支持」「辺野古新基地建設NO!」のプラカードを一斉に掲げ、ガンバローで集会を閉じる不退転の気勢をあげた。
 日帝―沖縄防衛局は未だ知事未承認状態にも関わらず、大浦湾側の護岸新設を含む八件の工事を発注するとともに、大浦湾埋め立て用土砂の辺野古側埋め立て地に仮置きするための搬入も開始し既成事実化を一挙に進める姿勢を露わにしている。知事の再不承認をかちとるため現地闘争をはじめあらゆる方策で辺野古新基地阻止! 沖縄・琉球弧の軍事要塞化阻止に向け総決起しよう。

 


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